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砂田喜昭 2014年1月11日更新  
政党助成金
使い残しを国庫に返さず
県内議員ら6千万円も貯め込む


 自民党議員が政党助成金を貯め込んでいるという記事が「しんぶん赤旗」1月6日付日刊紙に出ました。2012年末で、山田俊男参院議員が貯め込んだ2362万8998円は、自民党議員のなかで3番目に多いものでした。(表1参照)
国民には消費税増税を強いる一方で、自民党議員が国民の税金である政党助成金の使い残しをを国庫に返さず、貯め込んだ基金が総額約7億2千万円にのぼります。政党助成金は余ったら国庫に返納するのが原則ですが、基金に積むことができるという抜け道があります。
政党助成金、余れば返納原則が
共産党
 受け取らず

 
  政党助成金は支持してもいない政党へも税金で支援することになり、思想・良心の自由を保障した憲法に違反します。日本共産党はこの廃止を要求し、受け取りを一貫して拒否しています。共産党の財政は党費と支持者からの寄付、しんぶん赤旗の発行などの事業費で運営しています。国民との結びつきを深めることで財政を成り立たせています。

県内の自民党
 
政党助成金=税金を
  8千8百万円受領


 県内の国会議員はどうなっているのか、2012年分を調べてみました。(表2参照)


 山田俊男参院議員(自民・比例)は1千万円の政党助成金を受け取りました。

 自民党富山県支部連合会は1638万2205円の政党助成金を受け取っていました。
 同党富山県第一選挙区支部は政党助成金1300万円を受け取り、代表者の田畑裕明氏に1086万532円を寄付しました。
 同第2選挙区支部は1925万円を受け取り、代表者・宮腰光寛氏に5百万円を寄付しました。
 同第3選挙区支部は1925万円を受け取り、代表者・橘慶一郎氏に930万円を寄付しました。
 同参院選挙区第1支部は代表者が野上浩太郎氏で政党助成金を1千万円受け取っていました。

政党助成金から
議員個人へ2500万円寄付


 自民党関係で8788万2205円も税金で政党助成金を受け取り、それぞれの政党支部から3人の衆院議員が寄付として2516万532円を受け取りました。

  他党も税金で賄う

 柴田巧参院議員はみんなの党より1千7百万円の政党助成金を受け取り、412万9530円を基金に積んでいました。

 
社民党富山県連(代表者・又市征治参院議員)は1131万円の政党助成金を受け取り、1019万4638円を基金に積んでいました。前年の基金は1285万2253円で、衆院富山2区に出馬した東あつし後援会へ100万円を寄付し、東篤氏に330万円の陣中見舞い金を渡しました。

 
民主党(代表・村井宗明氏)は6001万2千円を受け取り、1249万4758円を基金に積み残しました。

 
国民新党(代表・森田高氏)は2千万円を受け取り、767万9777円を基金に残しています。

身を削るなら
  議員定数削減より
   政党助成金廃止を


 富山県関係全体では2億円近い税金が政党助成金としてばらまかれ、そのうち6千万円弱を使い残したのに国庫へ返還されませんでした。政治家個人へは寄付として約3千万円が渡され、その使途は不明です。

 国民の暮らしがたいへんです。議員定数削減よりも、この政党助成金こそ廃止すべきではありませんか。これこそ議員が身を削ることになりませんか。

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