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砂田喜昭 2013年12月15日更新  
 日本軍「慰安婦問題」を考えようと、県内の女性たちが企画した韓国スタディツアーに市内から参加した方に寄稿してもらいました。
  
  韓国スタディーツアーに参加して  

   過去を学ぶことは
      未来を考える力


 毎週水曜日に行われるようになって1100回を超えるという、日本大使館前での日本軍「慰安婦」に対する謝罪と補償を求める行動に参加した。
 凍える寒さの中、水曜行動に参加するハルモニと手作りボードを持つ小学生 過去の歴史を学ぶことは現在、未来を考える力となると、小学生も校外学習の一貫として参加している。それは教師一人一人の判断で計画されるという。バスが3台も来ていたのにはびっくり。小学生だけでなく大勢の若者が来ていた。昼休み中の働く若者もいたのかもしれない。大使館前の歩道は人で埋め尽くされ、みんながいっせいに抗議のコールをあげる。若者の力で支えられていると実感できる。私たちのツアーの他にも日本の各地から来た人達がいた。
 取材者もたくさん来ていた。毎週報道するのか、特集を組むのか、何らかの形で報道されるのであろう。継続的な市民活動に対する報道が、日本と違うと感じた。
 日本大使館では窓際の人影もなく、何の反応もない。

  
日本人を笑顔で迎える
      ハルモニ達


 また、ハルモニ達の暮すナヌムの家を訪問した。ハルモニ達はかって辱めを受けた日本人の訪問を笑顔で迎え、日本語で話しかけてくる人もいた。
 歴史資料館で説明をしてくれた人は日本人ボランティアの女性だった。ハルモニ達の証言や勇気を出して語った軍人の証言の他に、強制的に連れ去られた記録や「慰安所」の運営の仕方を書かれた資料が日本の中から見つかっているのに、日本政府はなぜ認めないとハルモニ達は怒っている。
 それでも、訪問する私たちには政府とは違う、真実を知ろうとする人と感じているのだろう。(T子)

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