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アウトレットパーク進出をきっかけに
異例づくめの都市計画道路変更
アウトレットパーク進出に伴う交通渋滞の緩和を目的に、都市計画道路寄島西中野線の都市計画決定(位置、幅員)を変更する手続きに入ることが、11月18日に開かれた市議会東部産業団地等特別委員会で報告されました。
住民説明会は11月26日
場所は国道8号線の西中野交差点から田川へ向かう県道で、子撫川にかかる橋の手前までです(地図参照)。
11月26日(火)午後7時から総合会館で住民説明会を開き、都市計画決定の変更について説明します。来年2月上旬に市の都市計画審議会を開き、2月中旬に変更(案)を2週間、住民への縦覧にかけます。3月上旬に県都市計画審議会を開き、3月中旬に国土交通省と協議し、3月下旬に正式決定したいとしています。
問題点1
渋滞緩和といいながら、
道路幅を狭める
交通渋滞の緩和を目的といいながら、道路幅員を現計画の22メートルから16・5mに狭めます。車道部分(上下2車線)を11m幅から9・5m幅に(路肩を狭める)、歩道部分を片側5・5mから3・5mに狭める計画です。
砂田市議は、「都市計画道路を変更して、幅員を狭めたことがあるのか。以前社内上野本線の拡幅工事(石動地区新富町地内)で、もっと道幅を狭くしてほしいと住民から要望があった際にも、都市計画決定の変更はできないと言っていたではないか」と質しました。産業建設部長は、このような変更には前例がないことを認めました。
問題点2
歩道用の橋が道路から外れる
道路の位置をアウトレットパーク寄りに東側へ少しずらしたことによって、子撫川にかかる歩道の橋が都市計画道路の歩道から外れてしまいます(地図の上部参照)。子撫川にかかる橋は既に耐震改修を終えており、当分架け替える計画はありません。
また、これによって一部住宅が道路敷地にかかるため、県が移転補償する物件が増えます。
問題点3 三井不動産から要求もされない
のに、市が残地購入・物件移転
都市計画道路とアウトレットパーク用地の間に残った土地を小矢部市土地開発公社が買いとり、アウトレットパークのための敷地を拡げ、駐車場用地として三井不動産に貸します。砂田市議が「これは三井不動産から要求があったのか」と質しましたが、担当課長は市の判断だと答えました。
このことによって、小矢部市は都市計画道路拡幅にかからない納屋3棟、住宅2棟の移転補償もしなければなりません。道路拡幅に掛からない物件を市が代わって移転補償することも異例のことです。担当課長は「この費用は予算の範囲内で収まる見通しだ。アウトレットパーク用地の造成工事に使う盛土に、国・県の工事残土を無償でもらえるからだ」と説明しました。
しかし、市に潤沢な財源があって用地買収・造成をするわけでもなく、すべて借金です。少しでも節約するのが本筋ではないでしょうか。
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