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砂田喜昭 2013年10月6日更新  
ごみを発生源で減らしていく循環型社会へ
9月議会 砂田市議の一般質問より

 砂田市議
 循環型社会形成促進法に基づく対策がとられているのか。この法律では、ゴミを発生源で減らしていく、使い捨てから繰り返し利用・使用する社会に変えていくことを目的としている。そのために国は、@発生抑制、A再使用、B再生利用、C熱回収、D適正処分という優先順位を定めている。
製品に対する生産者の責任を廃棄物処理の段階まで拡大する、拡大生産者責任の徹底が重要である。生産者が、資源の投入、製品の生産・使用の段階だけでなく、廃棄物等となった後でも一定の責任を負わせることである。
 民生部長 本市ではこの法律の施行(平成13年1月)前の平成10年から分別回収を実施し、平成13年にブラ製容器包装、平成14年に紙製容器包装の分別を追加している。

ゴミ減量化の現状と対策
ゴミが増える傾向にある


 
砂田市議 ゴミが少し増えだしたようだが、分別とゴミ減量化の現状と対策はどうか。また、事業系ゴミの再資源化の取り組みはどうなっているのか。

 民生部長 ゴミの現状は次の表とグラフの通り。可燃ゴミの増加がみられ、家庭系ゴミ増加の一因に野焼き禁止が徹底されてきたことによると考えている。
小矢部市のゴミ量の推移、表

小矢部市のゴミ量の推移、グラフ

 事業系ゴミの再資源化について、富山県では生ゴミ広域リサイクルモデル事業として高岡市をモデル地区として、食品スーパーから出る生ゴミを回収し、富山グリーンフードリサイクルにおいて、メタンガスを発生させ燃料とするとともに、発酵液は剪定枝との堆肥化に使われている。このモデル事業の結果を踏まえて、今後小矢部市の参画について検討していきたい。

高岡地区新ゴミ焼却場
処理能力日量255トンに
3市ゴミ焼却実績量は189トン


 砂田市議
 高岡広域圏で建設中のゴミ処理施設の処理能力と稼働率はどうか。
 
民生部長 高岡地区新ゴミ焼却場の焼却能力は、日量85トンの炉3基を並べて日量255トンとしている。
3市のゴミ焼却量は、広域圏事務局の計画では年間63600トン、日量174トンでしたが、平成24年度の実績では年間69000トン、日量189トンとのことです。このようなゴミ量の変動に対応するため、3基のうち2基を稼働し1基を点検、それから3基とも稼働、こういうような状態を調整しながら運営している。

参考 当初計画290トンを縮小

 新ゴミ焼却場は当初日量290トンで計画されていましたが、「規模が大きすぎる」、「ゴミの分別・減量に逆行する」との市民運動や、小矢部市議会でも砂田市議らも取り上げ、270トン、255トンと2度にわたって規模を縮小しました。

ゴミ発電
小矢部市「プラスチックゴミを燃やさないよう提案する」


 砂田市議
 ゴミ焼却施設で出る熱を利用したゴミ発電をするが、そのためにプラスチックゴミの混合焼却など分別収集に逆行することがないのか。
 
民生部長 プラスチックゴミを混合して熱量を増やし、発電量を増やしていくサーマルリサイクルという考えもあるが、このたびの新焼却施設では発熱量が増えすぎると設備の耐用年数に影響がでること、あるいは設計段階でプラスチックを燃やすことが想定されていなかったことなどの懸念がある。現在本市ではプラスチックを分別しているが、今後構成する三市と広域圏事務組合で燃やすゴミの内容を協議していくこととしているが、本市としてはプラスチックごみを燃やさない方向で提案していきたい。

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