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砂田喜昭 2013年9月29日更新  
TPPから脱退を
9月議会 砂田市議の一般質問(1)

秘密交渉で国益を守れない

 
砂田市議 安倍首相は「TPP交渉に参加していないから内容がわからない。だから早く入らなくては」と言ってきた。いよいよ交渉に参加したら、こんどは交渉内容・経緯を4年間は公表してはいけないという秘密交渉のルールを盾にして、守秘義務があるので説明できないという。
 国民への情報開示は結局いつまでも行われないまま、事態は勝手に進められてしまうことなる。秘密交渉で国益を守れるはずがない。即時撤退しかないと思うが、見解をうかがいたい。

 
企画室長 政府は8月5日、TPPによって影響を受ける可能性のある団体に説明会を開いた。そこで政府より守秘義務違反に問われない範囲で関係団体と意見交換を進めたいとの報道があった。日本の将来を大きく左右する重要な問題であることから、交渉経過を国民にしっかり情報提供され、国において十分な議論をしていただくことが肝要である。

米国企業の利益要求が相次ぐ

 
砂田市議 しかし、その会合で参加者から「日本政府は何を主張したのか」と問われたのに、それにさえ「答えられない」の一点張りだった。
 7月にマレーシアで開かれたTPP交渉の現地で、利害関係者・ステークホルダーとして参加したNPO法人アジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長の話を聞いた。彼女は3月のシンガポール、5月のペルーにも参加し、今回が3回目。ステークホルダー会合では「米国企業の利益につながる要求が相次いだ」が、「交渉内容の情報が出てこない異常な秘密交渉」であった。外国の市民団体からは「日本がこのタイミングで入るのは常軌を逸している」、「これまでの交渉で決まったものは変えられない」、「重要5品目を守るという日本政府の主張は国際的には知られていない」と言われた。
 だから、即時脱退しかない。

桜井市長
「妥協への動きばかりで、
  非常に不安・不満だ」


 
桜井市長 きちんと情報が与えられない中でのTPP交渉、こういった進め方には私は納得できない。聞こえてくる情報では妥協への動きばかりで、正直、不満に思っている。農林水産物5品目を関税撤廃の対象から外すのは難しいとの報道もあり、「どうなっているのだ」と思う。TPP交渉の決定(批准)には国会の承認が必要であり、国民の代表である国会議員が判断されるわけだが、私個人としては非常に不安でもあり不満でもある。

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