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体罰容認の風潮 一掃を
3月議会 砂田市議の一般質問
砂田市議は11日、3月議会で次の5項目の一般質問をしました。
1,TPP参加反対を貫くこと
2,アウトレットモールと地方自治体の仕事について
3,体罰、いじめについて
4,生活保護削減と市民生活の影響について
5、公共建物の長寿命化について
今週号では体罰、いじめ問題を紹介します。
砂田市議 教師、指導者が、学校教育、部活動、スポーツなどあらゆる分野で体罰は暴力で許されないこと、体罰容認の風潮を一掃する重要性について学び、また、現実にぶつかる問題について民主的に話し合い、解決する場を設けることが大事だ。
軍事教練にその根源
その際、体罰の歴史的根源、公教育での体罰は戦前から禁止されていたが(読売新聞1927年5月30日・写真参照)、戦時中に軍事教練で子どもを命令に服従させるために体罰が持ち込まれたこと、また、世界では許されないことが常識となっていることをきちんと教えることが大事だ。
元プロ野球投手 桑田真澄著
「野球を学問する」を推薦
参考資料として桑田真澄氏の「野球を学問する」は推薦できる。この本には、桑田氏が小学生の頃から野球部で殴られていたが、中学時代に勉強して「知識が広がり、考える力がついてくると(体罰が)おかしいと思うようになった」とある。彼は、現役を引退した後、早稲田大学大学院で野球の歴史を研究し、いま野球界の悪弊を正す道を探求している。
学校、教師が児童生徒の
人権尊重意識を高める
教育次長 体罰を容認するような風潮を改めるには、教員一人一人が児童生徒の人権を尊重する意識を高めるとともに、学校全体として意識を変えていく必要がある。初任教諭の研修も利用し、解決する場としての校内研修も行っている。意識啓発を行い、学校内はもとより地域に開かれた学校づくりをめざすことにより体罰・いじめの低減につながる。桑田さんの本は私も読んだが、それも参考にしていきたい。
学ぶことが喜びとなる学校を
過度の競争をあおる全国
いっせい学力テストはやめよ
砂田市議 いじめ問題の解決には、児童・生徒に競争を強いられることによるストレスを防止するためにも全国学力テストのような競争教育をやめ、学ぶことが喜びとなる学校をめざすことが大切。
共同で学び合うことで
学ぶ楽しさ、新たな価値観も
教育次長 子どもたちが共同で学び合う学習活動が大事だ。そのなかで学ぶ楽しさ、生徒が主体的に考える態度を学んでいくことが大事だ。子ども自身が学びの大切さ、楽しさ、喜びを体感することを通じて学習意欲を向上させていきたい。特に他者との関わりも重要になり、そういうことから新たな価値観も形成される。学力テストについては、いますぐどうこうという考えは教育委員会にはない。
教師が子どもと向き合える学校を
業務の整理削減と教職員の
増員、常勤化を
砂田市議 教師の多忙化を解決する必要がある。研修指定校による報告書の作成など子どもと向き合える時間をうばうような多すぎる業務の整理削減が必要だ。また、35人学級の完成で正規教職員を増やし、子どもと向き合えるようにすること。カウンセラー、図書館司書、スタディメイトなどの職員の常勤化も重要だ。
教員の事務の負担を
軽減したい
教育次長 教員の事務の負担を軽減したい。教育委員会へ提出する文書をなるべく省くようにしている。正規教職員を増やすことも県に強力に働きかけている。
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