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志賀原発直下に活断層?!
原発ゼロの会・高岡が講演会
「志賀原発の直下に活断層?!」と題する講演会が2月9日、高岡文化ホールで開かれました。主催は原発ゼロの会・高岡。講師は新潟大学名誉教授で「新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」の委員を務める立石雅昭氏、専門は地質学です。
志賀原発敷地内に
典型的な断層
立石氏は志賀原発敷地内の断層がX字型に走っていることから、典型的な地震による断層だと指摘しました。能登半島ができあがってきたのは、地震によって大地が隆起し、それが繰り返されて現在のような段丘になっているとのことです。
2007年能登半島地震による地面の隆起量が富来地頭で10センチ、赤神で約40センチありましたが、10数万年の間にこのような地震が繰り返されて現在の能登半島の地形になったものと推定されています。
活断層定義
原発だけ
従来通りゆるく 危険!
「12〜13万年前以降動いていなければ 活断層ではない」
原子力規制委の 安全基準骨子案
原子力規制委員会は地震・津波に対する安全設計基準骨子案をまとめましたが、原発の安全を確保する上で重大な問題が浮上しました。断層が将来も動くかどうかを判断する基準として40万年前以降に動いたかどうかという基準ではなく、従来と同じ「12〜13万年前以降」が採用されました。
日本の地震を評価・予測する地震調査研究推進本部では地震を起こす活断層の活動年代の目安を40万年としているにもかかわらず、原発だけが12〜13万年前以降動いていなければ良いとしたことになります。
東京電力が「活断層でない」としていた断層が 動いた
実際、福島第二原発から約40kmの距離にある湯ノ岳断層は、東京電力が12万〜13万年前以降は活動していないとして耐震設計上考慮すべき活断層ではないとしていましたが、東日本大震災の後にマグニチュード7・0の地震で動きました。
12万〜13万年前以降に活動した痕跡がないからといって今後活動しない科学的保証はありません。原子力規制委員会は原発再稼働を容認する安全基準案をつくろうとしていると言わねばなりません。
原発ゼロの運動
原発利益共同体の
ウソとごまかしに 対峙
福島第一原発事故の原因も不明で、いまだに16万人もの方々がふるさとから避難を強いられており、戻れる見通しもありません。
立石氏はまとめとして、原発ゼロの運動は、強大な原発利益共同体との対峙であり、「電力供給は?」「仕事と雇用は?」などの「原発利益共同体」の圧倒的な宣伝(ウソとごまかし)に対して、「このままでは福島と同じ事が起きる」「原発なしでも電力は十分まかなえる」「再生可能エネルギーでいっしょに地域興しを」と訴え、いっしょに行動することが大事だと強調されました。
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