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東日本大震災がれき処分の焼却灰受け入れ
住民合意が必要
砂田市議の一般質問より3
砂田市議 2012年3月議会での答弁では「安全性の確認と市民の理解が前提」と述べ、「焼却後の灰の処分までを含めた処理に対する方針、本市の不燃物処分場の構造的な問題の解決など、多くの考慮すべき要素」があるとしていた。本市の処分場の構造的な問題とは何か。また市民や地元住民の理解を得るために住民説明会なども開くのか。
高畠副市長 試験焼却は高岡市単独で実施するもので、放射線濃度を測定して安全を確認すると聞いている。
本市の不燃物処理場の構造的な問題は、平成7年に厚生省の補助対象事業となる最終処分場には遮水シートの設置が義務づけられたが、平成元年竣工の本市の不燃物処理場はこの設備が必要ではなく粘土層の地盤により浸出水を遮水している。市民に対して高岡市の試験焼却の結果をお知らせし、地元住民を対象に放射線量の測定方法などについても説明会を開催して受け入れの理解を頂く必要があると考えている。
受け入れするものは試験焼却の結果でも1キロあたり26ベクレルで決してそう危険なものではないと理解しているが、なにぶんにも将来にわたってそこへ持っていくものですからある程度の区分が必要でしょうし、そういうことを検討し、住民の方に説明しご理解を得たい。説明会については最終処分場の付近の方々を対象にしたいと考えている。
砂田市議 市民全体が心配していることなので、説明会は市民全体を対象にすべきだ。
高岡市の試験焼却測定結果
参考 「子どもを守ろう」というホームページでは「被曝は少ない方がいい」として東京都の清掃工場の飛灰の放射能濃度が出ています。
2011年6月27日発表の最高は江戸川清掃工場で9740ベクレル/Kg、10月17日発表で同じ江戸川清掃工場では12、390ベクレルベクレル/Kgでした。この値はいずれも国の規制値8000ベクレル/Kgを超えるものです。落ち葉、剪定枝が含まれていたとみられます。
解説 ベクレルとは
放射能とは「ある種の原子核が自発的に別の原子核に変化する性質」です。その際放射線を出します。その放射線にアルファ線(ヘリウムの原子核)、ベータ線(電子)、ガンマ線(電磁波)などがあります。放射線の強さは1秒間に何個の原子核が別の原子核に変化するかで表現します。セシウム137の19ベクレル/Kgとは1㎏の飛灰から1秒間に19個のセシウム137原子核がベータ線を出してバリウムの原子核に変化していることを表現しています。
人体からも4000ベクレル
砂田市議は2011年9月議会で放射線による低線量被曝の危険性について防災教育で取り上げる必要を提起しました。放射線量にはこれより少ないから安全だという基準はありません。
しかし、人類は自然界に存在する放射線から逃れられません。人はカリウム40という放射性元素を毎日口にしており、大人一人が4千ないし5千ベクレルを体内に持っています。
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