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12月議会
決算認定に保守系議員も反対
市議会12月定例会が7日開会し、冒頭2011年度決算の認定が採決されました。日本共産党の砂田市議は一般会計、国民健康保険事業、後期高齢者医療事業、下水道事業の認定に反対しました。
「高齢者は早く死ねということか」
後期高齢者医療事業
後期高齢者医療事業では「高齢者は早く死ねということか」と、保守系議員の一人も反対しました。下水道事業では「莫大な借金を抱えたままの下水道事業のあり方を見直すべきでないか」と、別の保守系議員が反対に回りました。
議会基本条例で
議会の本領発揮
決算認定に保守系議員が反対したのは小矢部市議会始まって以来のことです。議会基本条例で「自由かっ達な討議を通して、自治体事務の論点、争点を発見、公開することは討論の広場である議会の第一の使命である」としていることから、市民の思いを受け止めるという議会の本領発揮と言えます。
砂田市議の反対討論
下水道事業 将来に禍根を残す
砂田市議は、下水道事業を見直さないと将来大変なことになると、問題点を3点指摘し、反対を表明しました。砂田市議は散居村では市が維持管理にも責任を持つ合併処理浄化槽方式を提唱しています。
問題点1
市内全域下水道化 40年後に先送り
散居村で合併処理浄化槽方式にすれば9年間、43億円でできるのに、公共下水道方式で散居村も整備することにしたため193億円もかけて39年間もかかる計画にしたことです。不徹底な計画見直しで市内全域下水道化が40年後に先送りされました。
問題点2
市に過大な財政負担
下水道会計の赤字は税金で全額穴埋めしています。2011年度の赤字補てんに6億8千万円つぎ込みました(これは市が幼稚園、小中学校にかける通常経費4億4千万円よりはるかに多い)。
下水道会計で返済する借金11億8千万円のうち3億7千万円は、新たに借金をして借金返済にあてています。
問題点3
下水道使用料の 大幅値上げにも
国土交通省は「下水道経営の健全化のために」と、年間汚水処理費のうちどれだけ下水道使用料で回収できているか、これを改善するために下水道使用料の適正化(値上げのこと)を求めています。
小矢部市の年間汚水処理費は、維持管理費と借金の利息返済分だけで5億1千万円で、これに減価償却費を加えねばなりません。一方使用料収入は2億4千万円で、国の言うとおりにしたら10立方メートル当たり3150円の使用料を何倍にも引き上げねばなりません。
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