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砂田喜昭 2011年12月11日更新  
9月議会一般質問
液状化対策


 液状化マップの作成、
 公表を


 
砂田市議 地震時の液状化マップの作成状況は。
 
総務部長 現在公表に向けて準備している。液状化しやすい区域は色別して示すが、それがイコール液状化になるという誤解が生じないように、いろんな条件があって液状化が起きるので、そういった説明をつけてマップの作成を準備している。できるだけ早く公表したい。

液状化対策の必要な
公共施設、上下水道管は


 砂田市議 液状化マップができた段階で、その区域内における上下水道管など公共施設のより具体的な改善計画をたてるべきではないか。また、民間住宅の液状化対策はどうか。
 総務部長 公共施設については建設地の地質調査に基づき安全性を確認して設計しているので、液状化対策は考慮済みだと判断している。民間住宅の液状化対策について今後関係課と連携し、市民への情報提供、普及啓発に努めたい。
産業建設部長 下水道管について平成20、21年度に小矢部市公共下水道事業耐震対策調査事業を実施した。これを受けて平成23年度より管路工事の埋め戻し土の密度の値を従来85%であったものを90%以上にした。

原子力防災対策

志賀原発直下に活断層
原発の廃炉が不可欠


 
砂田市議 私は金沢市で9月1日に開かれた渡辺満久東洋大学教授の「志賀原子力発電所周辺の活断層」という講演を聴いてきた。
 渡辺教授は志賀原発1号機直下にあるSー1断層は活断層であると断定した根拠を、北陸電力が志賀原発建設を国に申請したときのSー1断層のスケッチで説明し、このスケッチがたいへん詳細に描かれており、これを見れば活断層であることは100%間違いないと断言した。北陸電力がいま、再調査をやっているが、断層を判定する上で欠かせない地表部分がすでに、原発建設で掘削されて跡形もないので、意味がない。再検証するのであれば、当時の調査資料を全部公開し、専門家を含む第三者機関に再検証させることが不可欠だと語っていた。
 北陸電力は認めていないのだが、志賀原発の北9キロ付近に、富来川南岸断層があり、その断層が能登半島のすぐ西側、志賀原発のすぐ横にある海底断層とつながっている可能性がある。これについても渡辺教授は、北陸電力が海底探査を行ったデータや、能登半島の海岸段丘の地形から、過去に何度も動いた活断層であり、この段層が動いた際の岩盤への圧力によりSー1断層も動いた可能性があると、その関連を指摘した。
 断層が動いたら、揺れにとどまらず、その上にある構造物が壊れるから、活断層の上にある志賀原発の廃炉は不可欠だ。
 総務部長 国においては専門家の意見をふまえ安全、安心のために徹底した調査検証が不可欠で、国の動向に注視していきたい。

スピーディによる放射能
拡散予測図の活用を


 砂田市議 スピーディによる放射能拡散予測図の作成と、それにもとづく避難計画をあらかじめ検討しておくこと。
 総務部長 県および関係市と協議したい。

ヨウ素剤を活用する訓練を

 砂田市議 ヨウ素剤の備蓄場所を学校、保育所などとし、スピーディと連携した服用訓練を行うこと。
 総務部長 市が購入したものは現在、市の備蓄倉庫(桜町遺跡出土木製品管理センター内)に保管し、県が購入したものは県厚生センター小矢部支所に保管している。災害時には迅速な対応が求められるので学校等で保管するのが有効でないかと思うが、国、県の対策をふまえて対応したい。

学校教育で内部被ばく
などの防災教育を


 砂田市議 内部被ばくを防ぐためには食べ物を通じての被爆を防ぐことが大事で、学校給食の放射能検査をこれから毎月1回ずつ、4回実施するのは一歩前進ではあるが、これらの機会も通じて、学校教育における放射能防護、内部被ばくなどについての防災教育が重要だ。
 教育次長 各小中学校では学習指導要領にもとづいて指導している。特に中学の理科で放射線の性質に触れている。その中で内部被ばくも触れてある。

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