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砂田喜昭 2012年8月19日更新  
ゴミ減量化すすむ
市民の努力が反映

 小矢部市の家庭から出る燃えるゴミ(可燃ゴミ)、燃えないゴミ(不燃ゴミ)とも、2011年度までに大幅に減っていることが明らかになりました(表1参照)。8月9日に開かれた民生文教常任委員会で市が報告しました。比較したのはゴミの減量化、分別収集に本格的に取り組んだ1995年度で、この年に、ゴミの指定袋制を導入しました。


燃えるゴミ

 
  
 
家庭系は大幅減
分別収集、資源回収で


 燃えるゴミについては、家庭からでるものは1995年度5394トンが2011年度には4141トンへと、76・8%に減少しました。この間に小矢部市の人口も89%に減っていますが、燃えるゴミは人口減少割合に比べて約12ポイントも下回りました。
 この要因として考えられるのは、分別収集の徹底(紙容器包装ごみ、ペットボトル・プラスチック製容器包装ゴミ)と新聞・雑誌、段ボールなどの資源回収があげられます。市民のゴミ減量化、再資源化への意識の向上と地域ぐるみ、各種団体ぐるみでの取り組みが功を奏したものといえます。
表1 小矢部市の可燃ゴミ、不燃ゴミの処理量
小矢部市の可燃ゴミ、不燃ゴミの処理量
生ごみ処理器による
ゴミ減量割合6・3%


 また市は、生ごみについて家庭での堆肥化を促進するために、コンポストや電気式生ごみ処理器導入に補助する制度もつくりました(電気式生ごみ処理器1118件普及=1996年〜2011年)。市は、これらによる生ごみの処理量が年間80トンと推計しています。これは家庭から出る燃えるゴミの約2%に相当します。生ごみの量は、燃えるゴミ量の30・8%(富山県内における家庭ゴミの排出量実態調査結果―2011年3月・富山県―高岡ブロック割合)として、1275トンと推計でき、生ごみ処理器による生ゴミの減量割合は6・3%です。
 生ごみ処理器を利用している家庭の実態を、市はアンケートで調べました。昨年9月議会での砂田市議の求めに応じたものです。アンケートは2007年度から2011年度の5年間に補助金を交付した方のうち73人から回答をもらいました(回答率84・9%)。その内訳はコンポスト23人、電気式生ごみ処理器50人でした。このうち現在すでに使用していない人はコンポストで1人、電気式生ごみ処理器で9人でした。使用しなくなった理由を聞くと、臭いが気になる33・3%、電気代等の維持管理費26・7%、生ごみの分別に手間がかかる13・3%でした。

事業系燃えるゴミ 
   大幅増


 一方、事業系の燃えるゴミは998トンから1740トンへと大幅に増えています(表1参照)。1996年あたりにダイオキシン対策で自家焼却ができなくなったことが主な要因ではないかと、市は見ています。事業系の生ごみ割合は69・7%で、2010年度は1270トンと推計されています。

生ゴミの堆肥化が
今後の課題


 生ゴミの堆肥化については家庭系、事業系ともに今後の課題といえます。

燃えないゴミ 
  
   
大幅減

資源ゴミとして
  再利用される


 燃えないゴミについては、各地域でのゴミステーションでの回収と環境センターへ持ち込んだものを合わせて、1995年度に6179トンだったものが、2011年度には1404トンに大幅に減りました(
表2参照)。環境センターへの持込には、事業系の59トンが含まれていますが、これは変化していません。
表2 不燃ゴミの処理量
表2 不燃ゴミの処理量
 大幅減の要因として、資源ゴミとして再利用されたことがあげられます。資源ゴミとして各地域のゴミステーションから収集したのは565トンで、これによる売却収入は214万円です。また、各種団体(70団体)による新聞、雑誌、段ボールなどの集団回収は543トンになります。このほか市が把握できない民間業者による資源回収も相当量にのぼると推察されます。
 小型家電の回収については、最近県内の各自治体が取り組み始めたことがニュースになっていましたが、小矢部市はゴミの分別収集をした当初から取り組んでいました。これまではハリタ金属に処理を委託し、鉄くずとしてその量を把握していましたが、今年度から小型家電を別枠で把握することにしました。

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