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砂田喜昭 2012年8月2日更新  
富山県母親大会に500人

 第52回富山県母親大会が22日開かれ、500人余りが参加しました。9つの分科会と全体会があり、全体会では安斎育郎氏が「どうする日本の原発政策-放射能からいのちをまもろう」と題して講演されました。参加者の声を紹介します。



  負の遺産残す 原発はノー

 
 研究者として大学でず〜っと冷遇されながら原発の危険性を告発し続けてこられた安斎さんだからこそ、危険でしかも未来に負の遺産を残す原発はなくさなけれならないと言われる言葉に真実味を感じました。原発がゼロになっても安全を確保していくためにはしっかりとした科学者が必要なのにこれを研究しようとする若い人が減っていることを心配しておられ、印象に残りました。
 事故が起きた後、政府が頼ってきたり、マスコミが出演依頼をしてきたりするようになったことを皮肉な現象と思って聞きました。 (F)

  おかしな税金 消費税

 「消費税増税で、どうなる?わたしたちのくらし」という分科会に出ました。驚いたのは、消費税の条文にはあいまいな表現をされている部分があることです。
 消費者も消費税は大変ですが、さらに大変なのは業者間の取引にかかる消費税です。そのあいまいさのせいでしょうか、実際には力の弱い業者は強い業者のダンピング要求から消費税分を価格に転嫁できないでいます。おまけに消費税は預かり金ということで、赤字であっても納めなければならないのだそうです。業者の方たちは消費税を納めることが大変で、10%になったら廃業するしかないと、悲痛な声をあげておられました。
 もう一つ驚いたのは、消費税は人件費と利益を合わせたものにかかるそうですが、非正規や派遣労働者は人件費とみなされず消費税を節約できるということです。彼らは、景気の受け皿だけでなく税逃れの手段にもされているなんてひどい話です。
 輸出大企業は、下請け業者に対して消費税分をダンピングさせながら下請けに払ったものとして、輸出戻し税(輸出に消費税はかからない)を受け取っています。
 消費税は低所得者ほど負担が大きいというだけでなく、何ともおかしな税金と思いました。(K)

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