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砂田喜昭 2012年1月29日更新  
保育所に正規職員を
12月議会

 「保育士を正規職員に」「発達障害児への対応で専門家の協力を得て就学前後にも継続して個別の支援を」とする要望を、12月議会・民生文教常任委員長報告で行いました。報告者は砂田委員長です。

発達障害児が1割も

 小矢部市の保育所では「発達や行動面で気になる」という発達障害が見られる子どもが、保育幼児全体の1割に達しています。これに対して保育所では発達障害支援や保護者からの相談の多くを臨時職員で対応せざるを得ない現状があります。この現状を審議した民生文教常任委員会は「今後は定員適正化計画(解説参照)の見直しを含め正規職員の保育士の確保に努める」ことを求めました。

教育・福祉・保険・医療の連携を

 また、教育・福祉・保険・医療の関係機関の横の連携が大事だとして、「保育所・幼稚園で取り組んでいる個別の対応方針を踏まえ、専門家の協力を得て、就学前、就学後にも継続した個別の指導計画に生かせるよう、その内容や支援のあり方を協議する場を設けること」も求めました。

解説 定員適正化計画

 長く続いた自民・公明政治のもとで、行財政改革と称して、公務員削減が押しつけられてきました。小矢部市も定員適正化計画を2004年度に決め、当時の職員数362名を、現在261名にまで減らし、今後さらに2014年度までに5名減らし256名とする予定です。
 そのしわ寄せが保育所に集中しているのです。臨時職員、パートが52%も占め、発達障害への対応に経験を積んだ正規職員保育士が足りなくなっています。発達障害児には早期に専門的な対処をすることによって、成長を促すことができます。市議会民生文教常任委員会はこの現状を真剣に論議し、定員適正化計画の枠外で正規職員の保育士を増やすことを求めることにしたものです。

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