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    砂田喜昭 2011年10月30日更新  
    原発導入の経過を学ぶ
    憲法をまもる小矢部の会 第6回総会

     憲法を守る小矢部の会は10月16日に第6回総会をおこない、情勢とこれからの活動方針を話し合いました。また、NHK番組「原発導入のシナリオ 冷戦下の対日原子力戦」の録画を視聴し学習しました。


     自民党化した民主党


     会では次のように情勢をとらえました。
     民主党政権がマニフェストで掲げた中心政策を捨てて自民党政治に戻り、不況や3・11東日本大震災・福島第1原発事故に苦しむ国民との矛盾が大きくなっています。憲法問題では、9条の改憲を一時棚上げしながら解釈改憲を進めたり、96条改定で改憲発議のハードルを3分の2から過半数に低くしようとしたりする動きが続いています。一方、大震災からの復興、原発事故の補償や除染等の緊急要求、原発からの撤退を求める国民的要求など国民の間で連帯感が深まり、25%を超えるワーキングプア、3分の1に達する非正規労働という現状に自己責任論を乗り越えようとする積極的な姿も生まれています。

    憲法と暮らし、平和を学ぼう

     そこで、9条のみならず13条(幸福追求権)、25条(生存権)、26条(教育を受ける権利)、27条(労働権)など庶民の願いに沿う憲法条項について学習を深め、広めていこうと確認しあいました。特に人類の生存にかかわる原発問題、暮らしや経済に重大な影響があり健康で安全・安心の暮らしが壊されかねないTPP(環太平洋連携協定)交渉問題、年金・医療・介護・保育等の社会保障制度を弱体化させようとする動きについて継続して問題意識を深めていこうと話し合いました。

     冷戦下、アメリカの
     核戦略につかわれた原発


     ビデオ視聴からは、原発が日本に導入されていった過程がよくわかりました。冷戦下、アメリカは潜水艦の動力に核を使うために核開発が必要という本音を隠し、アイゼンハワー大統領が核の「平和利用」という名のもとに原発をうち出します。そして、日本ではその原発を正力松太郎氏などにより読売新聞や日本テレビなどの マスコミを使い大宣伝されます。こうして核への恐れや拒否感を持っていた日本人も、原発は経済の発展に必要な電気を得る素晴らしいものという意識が広がり、導入されていきました。

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