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    砂田喜昭 2011年8月18日更新  
    目次
    美術館建設 いま必要か?
    館のない美術館
    広島平和祈念式典に中学生派遣
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    美術館建設 いま必要か?


     小矢部市は今年度予算で美術館建設検討委員会経費として22万5千円を予算化しています。

    「建設の可能性を含め
      内部で検討中」 
       市教委

     8月2日に開かれた民生文教常任委員会で砂田市議の質問に教育委員会は「検討委員会はまだつくっていない」と答えました。それによれば「美術館建設を検討するきっかけとなった寄付を申し出た方と、いますりあわせの話し合いをしているところであり、財源の確保など、建設が可能かどうかも含めて内部で検討している」とのことです。

    美術展は既存施設の
    活用で十分
            砂田市議

     砂田市議は民生文教常任委員会で次のように主張しました。
     3月議会での教育次長の答弁によれば、市展を長期間開くためには新しい美術館の建設も必要だとのことだったが、果たしてそうか。現に、今度「写真で見る桜町遺跡」展を8月12日から9月11日まで、道の駅メルヘンおやべの展示コーナーで、1ヵ月も開くではないか。その経費は20万円あまりですむという。
     近頃は、市美術展をクロスランドおやべで4日間、70万円の経費で開いているが、その後で巡回展を道の駅でも開いたこともある。他の利用者のこともあり長期間クロスランドを使えないのであれば、道の駅や、総合会館、津沢のコミュニティセンタなど既存の施設を活用して巡回展を開き、広く市民が美術に親しめるようにすることの方が有意義ではないか。

    これで美術館?
     「収蔵品もない、
      学芸員もいない」


     市は美術展の拠点になる施設が必要というが、その美術館に美術品を収集、収蔵するつもりも、専門の学芸員を置くつもりもないし、そんな財源を確保することも無理だという。それで拠点となる施設といえるのか。美術展に応募されたものを展示するだけなら、既存の施設の活用で十分だ。

    3月議会 砂田市議の一般質問より

     美術館建設について、3月議会本会議で砂田市議と教育委員会の間で、次のような議論がありました。

     人口減少社会へ
    ハコモノ建設の見直しを


    砂田市議
     これから日本じゅうがだんだん人口減少社会に入っていく。出生率を上げるためにいろんな対策をするのは非常に大事だが、しかし、それぞれの自治体がハコモノ建設をどんどん進めていくことは、そろそろ見直す時期だ。美術館、博物館などは、近くの自治体で相互に運用できるシステムを考えていく時代にすべきではないか。

     「美術展の長期開催
      可能施設を検討」 
    教育次長

    教育次長
     美術館について、他市では地元作家が出品する企画展や市民の作品を展示する美術展などがその美術館で開催されている。当市には美術館がないことから、そのような発表の場がなく、また、他市からの企画展を受け入れるなどの対応もできない状況 にある。小矢部市芸術文化連盟などから、市展など市民が身近に参加できる美術展の長期開催、近隣美術館との連携による企画展の開催などが可能な施設としての美術館が必要との要望もある。
     平成23年度に検討委員会を立ち上げ、市民参加型の地域に根差した美術館を視野に入れて、近隣市とは異なる特色ある美術館としてその展示機能や施設の規模、建設財源の確保などについて、十分な調査検討を進めたい。
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    「館のない美術館」
          志賀町


     北國新聞が紹介

    志賀町に館のない美術館 
     「志賀町富来文化懇談会は6日までに『志賀町を描く 美術館』と名称を変え、再出発を切った。運営委員8人が『常設展示館のない美術館』の学芸員になった気持ちで子どもたちへの絵画指導や作品展などを企画・・・」と、北國新聞が8月7日付で報道しました。美術展は既存の施設を活用して開きます。「第23回志賀町を描く美術展」は富来活性化センターで11月20日から27日まで、今年から県立美術館を会場に12月9日から13日まで金沢展も開かれる予定です。
     館がなくても美術館としての役割を果たすことができる実例として、注目されます。
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    広島平和祈念式典に中学生派遣
     この記事は次のページを参照

    http://06996341.at.webry.info/201108/article_4.html
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