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富山県母親大会In高岡
原発事故の分科会に130人参加
第51回富山県母親大会が7月24日(日)にウィングウィング高岡で開かれました。3・11福島原発事故の後で関心があり、8つの分科会がありましたが「福島第一原発事故から何を学ぶか」の分科会に130人余が参加しました。児玉一八さん(日本科学者会議石川支部幹事)が詳しく、わかりやすく話されました。小矢部市から参加した方から感想を寄せてもらいました。
火力発電事故では水蒸気漏れ
原発事故では「死の灰」漏れ
火力発電と原子力発電の発電の仕組みを、スライドで説明されました。二つは同じ仕組みだが、火力は石油などで水蒸気を送って電気を起こしているが、原子力はウランという核燃料で水を湧かしている。核燃料を燃やすと放射性ヨウ素やセシウムなどとと報道されている「死の灰」ができる。もし、パイプから漏れたとしたら、火力は水蒸気だが、原発からはこの死の灰がもれ、福島のように取り返しがつかないことになってしまう。
志賀原発が事故を起こした場合、高岡は30キロ圏内で、冬の場合は風向きによって富山も危ない。チェルノブィリの事故では200キロ離れたドイツにまで届いた。事故後の経過の中で政府の対応の遅さ、知識の無さを指摘された。
40年たった老朽原子炉はなくして自然エネルギーに切り替えていく必要性を感じました。今、みんなで考えるときではないかなとの思いで話を聞いていました。(S)
データ隠しの
政府・東電に不信感
政府や東電が隠していても隠しきれない記録があることが児玉さんの話を聞いてわかりました。
政府や東電は事故原因を津波と言っていますが、地震も原因であることが原子炉内の水位や圧力の変化から簡単にわかります。
放射能汚染の広がりはチェルノブイリの汚染地図に学べばすぐにわかります。同心円で切ってしまったために、すぐに調査し、飯館村やホットスポットの住民に知らせねばならなかったことを知らせませんでした。NHKスペシャルで涙を流しながら語っていた人々が哀れです。
その他もろもろのデータがいっぱいあることがわかりました。「安全神話」に陥っているから簡単にわかることさえ対応ができなかったのです。政府・東電に不信感でいっぱいです。。
さらに腹が立ったのは、避難のさせ方についてです。避難指示をした時間は真っ暗な時間。こんな中避難することは非常に危険で、家で待機したほうが安全と言われてなるほどと思いました。わけもわからず避難しながらどんなに不安だったか。暗くて寒い中、子供や年寄はどんな思いでいたのだろうか、胸が痛みます。
もし、志賀原発で事故が起きたら、富山県は北西の風にのってくる放射性物質で飯館村と同じような危険地域になりかねません。同心円の距離の中に入っていないと避難指示さえ出ないのではないか。こうなったらどうなるのでしょう。(T)
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