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小矢部市 学校・保育所で放射線測定へ
小矢部市は学校、保育所、消防署などで放射線量を測定し、市民に公表することを明らかにしました。6月議会最終日の24日、砂田市議の全員協議会での質問に総務部長が答えました。
志賀原発
水素爆発対策は大丈夫か
北陸電力から6月15日と20日に志賀原発の過酷事故対策について、小矢部市に説明がありました。砂田市議は「水素爆発で原子炉建屋が吹き飛んで放射能がばらまかれた福島第1原子力発電所の事故をふまえて、どのような対策が取られたのか」と質問。市は「@穴開け資機材の確保、A水素検出計、B水素の圧力を下げる装置と聞いている」と答弁。砂田市議は「それで大丈夫だと、市は判断しているのか。水素の圧力を下げるということは壁に穴を開けるくらいではないか」と重ねて聞きました。副市長は「水素爆発対策で、北陸電力にしっかりと確かめ、疑問があるなら大学なり、専門家にも尋ねて、市民の安全、安心を守るために努力する」と答えました。
放射線量
市内で県平常値の2倍前後
小矢部消防署において、21日から24日まで1階の通信司令室で放射線量を測定したところ、0・09マイクロシーベルト毎時から0・15マイクロシーベルト毎時でした(測定器はMIRION TECHNOLOGIE社製・RDSー30、原子力産業・軍隊・消防向きのプロ仕様で総務省より貸与)。同じ時期である21日から23日まで、富山県射水市環境科学センターにある放射線モニター(地上高15メートル)では0・052から0・053マイクロシーベルト毎時でした(文部科学省環境放射能水準調査)。環境科学センター前庭の地上1メートルではかった値は、0・06から0・069マイクロシーベルト毎時でした(富山県のホームページで公開)。小矢部市の測定値はこれらの2倍前後の値を示しています。
4月18日、19日に射水市で採取した降下物(雨、ちり)に放射性ヨウ素131が検出されました(1平方キロメートルあたり2・4メガベクレルと3・1メガベクレル)。これは福島原発との関連が疑われます。
これらの測定結果は、過去の自然放射線量の範囲以内で、直ちに健康に影響がないといわれています。富山県では原発事故以前で最大の放射線量は0・147マイクロシーベルト毎時ですが、これは全国で一番高い値です。おしなべて日本海側の県は比較的高い値を示しています。
砂田市議は、たばこと肺がんの危険性が叫ばれ、今日では公衆の集まる場所では禁煙とされたことを引き合いに、「原発の安全神話を振りまかれていたため放射能の危険性について国民はほとんど知らされていないが、低い放射線量でも発がんの危険性はなくならず、赤ちゃんや、子どもほど影響が大きい。市内の学校や保育所で定期的に放射線量を測定し、市民に公開すべきだ」と述べました。これに対して総務部長が測定と公開を約束しました。
砂田市議が農業委員に
6月議会で議会推薦の農業委員として、中村重樹、尾山喜次、砂田喜昭の3市議が選出されました。任期は3年間です。
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