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「老人医療費無料化の流れと沢内村の実践」を学習
講師 小熊清史先生
「いのちの山河」小矢部上映実行委員会は7月10日(日)、クロスランドおやべメインホールでの3回上映の成功をめざし、チケット(1000円、高校生以下無料)の普及に全力をあげています。「いのちの山河」は岩手県沢内村で半世紀前に老人医療費を無料にし、保健活動に力を入れて乳幼児死亡ゼロを達成した深沢村長の実話をもとにした映画です。
同実行委員会は5月29日、日本国憲法25条をくらしに活かした政治の中身を事前に学習しようと、魚津市で歯科医院を開業している小熊清史氏(富山県保険医協会相談役)を講師に「老人医療費無料化の流れと沢内村の実践」と題する学習会を開きました。
医療費が少なくなった沢内村
小熊さんが紹介された沢内村の国保加入者一人あたりの医療費の推移には、驚かされました。岩手県平均の3割前後も高かった医療費が、医療費無料化と保健活動の強化で目に見えて少なくなったのです(図参照)。当時保健婦を4人体制(人口約1200人に一人)にし、昭和37年(1962年)には全国初乳幼児死亡ゼロの金字塔を達成しました。小矢部市の保健師は現在12名(人口約2600人に一人)です。
県内での子ども医療費助成制度も紹介されましたが、小矢部市では中学3年生まで窓口無料で、所得制限もありません。県内では射水市、朝日町、滑川市(所得制限あり)と並び、進んでいます(表参照)。
今後とも医療費無料化と保健活動の充実で健康なまちづくりをめざしたいものです。
県内の子ども医療費助成制度
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