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砂田喜昭 2011年3月20日更新  
みんなで考えよう 保育所の統廃合・民営化 
         市民アンケート

 日本共産党は2月中旬から市内全域でほぼ半数の世帯にアンケートを配り、保育所の統廃合・民営化について市民の声を聞いています。現時点での回収率は3%弱で、その中間報告をします。

保育に望むこと

延長保育、
保育料引き下げ・・・


 市民のみなさんが保育に期待するものとして一番多かったのが延長保育で32%、ついで保育料の引き下げ27%、土日祝日保育14%、0歳児保育10%、病後児保育9%でした。
 小矢部市は3人目の保育料を無料にしていることなど、保育料の軽減措置についてもっとPRが大切です。

「地区に保育所があって欲しい」

 次に統廃合について尋ねました。各地区に保育所があって欲しいというのは圧倒的多数の声で、75%、4分の3もありました。この意向は無視できないでしょう。

大谷校区4保育所の統合案

「現状のままでよい」
     47%


 大谷校区の4保育所の統合については、約半分47%の方が、現状のままを望んでいます。次に多かったのが、4保育所全部ではなく、一部の保育所の統合にとどめるべきだという方が36%でした(グラフ1)。

 その理由として小規模の方が一人ひとりの子どもの様子を把握できると考えている方が61%にものぼります(グラフ2)。


 
東蟹谷・北蟹谷の統合案

 
意見は半々に 分かれる

 東蟹谷と北蟹谷の保育所の統合については、「統合せず現在のまま」と、「統合した方がよい」というのが半々で意見が分かれていました。その理由について尋ねたところ、子どもが少ないと集団生活に欠けるという意見が37%、小さくても問題ないが32%で意見が分かれています。

「統合したらバスで 送迎を」48%

 統合で保育所が遠くなるとしたら、バスでの送迎を求める意見が48%、通勤途上で預けているので困るという意見が29%ありました。統合するとバスでの送迎という問題も発生する可能性があります。

薮波・津沢の民営化案

 反対49%
 賛成34%


 薮波・津沢保育所の民営化については、民営化に反対が約半数の49%、民営化した方がよいという意見は34%です。その他の17%の中には一概にどちらともいえないという意見も多く含まれていました(グラフ3)。

 その理由について、すでに民営化した「西部保育園の実情を知りたい」という方が25%で一番多く、現状の保育の質が民営化で維持されるか心配だというのが次で23%でした。次に多いのが「民営化で利益追求の場にならないか心配」が18%、「保護者負担が増えないか心配」が14%でした。一方で、民営化すればサービスが向上するという意見も14%ありました(グラフ4)。

 また、中には「民営化・統廃合で市財政の節約を」いうものもありましたが、市の予算で支出する
保育園児一人あたりの保育所運営費は、公立が91万1千円で、民間は103万5千円で、市が民間には余計に負担していることになります。市の保育士の半数が臨時職員という事情があります。
 

 市民の声から

 自由記入の意見に考えさせられるものがたくさんありました。その一部を紹介します。

 4保育所の統合はもう決定ですか。いまから反対しても無理なのか気になる。親と親のつながりもいまくらいがちょうどよく、まとまりやすく、子どものためにと親たちも協力して行事に取り組めていると思う。多すぎると対立が出てきそうで、大規模はいいとは思えない。・・・中略・・・先生方も子どもたちの性格一人ひとりをちゃんと理解していただいているので、大規模は反対です。(A)

 少人数で保育され、いい部分もあるが、先生方から保育士が少ないので・・中略・・という理由で早朝保育や延長保育を断られる。それなら統廃合して欲しい。(B)


 実家が保育園をやっていますが、もっと根本を変えないと必ずつぶれます。保育園は利益追求であってはならない。工場化してはならんと思う。いのちを見てくれる保育は大規模では不可能です。(C)


 民営化になると子どもを寄せるために、早期教育に力を入れる園が多くなる。それを親が求める。それでいいのだろうか。もっと幼児期に経験するべき事がたくさんあることを、親が理解しなければならないと思う。(D)
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