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砂田喜昭 2011年2月7日更新  
下水道計画の見直し
政府交渉

 日本共産党富山県地方議員団は1月24日、新年度予算に対する要望を持って井上さとし参院議員の紹介で政府交渉をしました。
 環境省の担当者(右端)から説明を聞く砂田市議(中央)、多田砺波市議(左端)=1月24日、参議院議員会館会議室
富山県のやり方
浄化槽の維持管理費を水増し


 砂田喜昭市議は環境省との交渉で、富山県の下水道計画見直しの問題点について質しました。その結果、富山県のやり方は散居村でもあくまで下水道方式で整備させようと、浄化槽の維持管理費を水増しして長期的には下水道が有利となるよう、恣意的に誘導するものであることが明らかとなりました。富山県都市計画課は浄化槽の維持管理費を試算する際に、浄化槽汚泥の処理費用を加えるように求めてきました。すると散居村でも72年間の建設費と維持管理費の合計で比較すると、浄化槽方式より下水道方式の方が安くなると計算できるのです。
 しかし、環境省は「コスト計算に浄化槽汚泥の処理費用を加えていない。もともと廃棄物処理法で屎尿や浄化槽汚泥処理は市町村の責任であり、浄化槽方式にしたからといっても屎尿が浄化槽汚泥に変わるだけで、新たに発生する経費ではない」と説明しました。

下水道未整備地区の整備完了期間
 浄化槽で 9年、
 下水道で39年


 小矢部市の下水道未整備地域は、正得、若林、水島、荒川、宮島、南谷、埴生、薮波、東蟹谷、津沢など3082世帯です。ここを下水道で整備すると建設費は193億円、浄化槽で整備すると43億円です。建設費に年間5億円使うことにすれば、浄化槽方式では9年間で全域完了できますが、下水道方式では39年間かかります。
 ところが富山県は、浄化槽の維持管理費が72年間で242億円もかかり、下水道では64億円ですむから、下水道が有利だというのです。この結論を導くために、浄化槽の維持管理費に浄化槽汚泥の処理費用を加えるように突如として求めてきたのです。環境省の示す方法で試算すれば、浄化槽の維持管理費は162億円で済み、浄化槽が有利となります。
 砂田市議は、散居村では早く、安く整備できる浄化槽方式を取り入れるべきだと強く主張しています。

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