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米価下落に歯止めを
9月議会
目次
市議会 全会一致で意見書・請願を採択
米価下落で市全体の収入減 4億円
政府は過剰米の買い入れで米価下支えを
市議会 全会一致で意見書・請願を採択
政府が適切な対策をとらないため、米価が急速に下落し、生産者は悲鳴を上げている中、農民連小矢部班は小矢部市農業組織協議会・水稲部会の高田法定氏など役員の方々と率直に懇談しました。この問題では私たちの考え方と一致し、請願団体としてご協力をいただけることになりました。
9月議会開会日の前日8日に、小矢部市農業組織協議会・水稲部会として「米価の大暴落に歯止めをかけるための緊急措置を求める意見書の請願」を中村重樹議長宛に提出することができました。
この請願は9月17日の産業建設常任委員会において採択され、本会議でも全員一致で意見書・請願ともに採択されました。これに至るまで、砂田議員、中西議員、多田議員、島田一朗議員等に農家の実情を訴えるなかで、採択に向けてたいへんご尽力をいただき、感謝を申し上げます。
私たちはいまの米価暴落に、政府がまったくといっていいほど手立てをしないことに、激しい怒りを覚えます。全国的にも米価下落対策を求める行動が広がっています。小矢部市だけでも4億円の減収となり、農家だけでなく、市の経済全体にも大きな影響が懸念されます。政府が直ちに次の措置を緊急に行うことを、改めて強く求めます。
1 年産にかかわらず40万トン程度の買い入れを緊急に行うこと。
2 米価の下落対策を直ちに講ずること。
請願協力者
農民連小矢部班班長
辻 慶輝
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砂田市議の一般質問
米価下落で市全体の収入減 4億円
地域商店・経済への影響も深刻
砂田市議 コシヒカリの仮渡し金が2千円値下がりし、ある営農組合では稲作22haで400万円の収入減になると、困惑。小矢部市全体では米価値下がりの影響額は4億円強の減収。これは農家だけの影響にとどまらず、商店街など地域経済への影響もたいへん大きい。
景気には「定額給付金」より
米価対策が有効
昨年景気対策と称して「定額給付金」が配られたが、市全体では5億円で、しかも1回限り。それに国全体で2兆円もの税金をつぎ込んだ。
これに比べると、米価の下落を防ぐために、政府が過剰米40万トンを買い入れ、市場に出さないようにするには、約850億円で済む。この方が、景気対策としてどれほど有効かは、あきらかだ。
戸別所得補償で米価下落分を補填する財政負担は2千億円から3千億円と見込まれる。米価値下がりを放置したままで、いまの国の予算ではたして全額まかなえるのか。
コメ輸入にストップを
民主党の農業政策で最大の問題は、外国からのコメ輸入にストップをかけていないことで、ミニマムアクセス米を昨年秋から今年1月にかけて53万トン輸入した。米がだぶついているのに、なぜ外国から輸入するのか。
政府は昨年11月、16万トンの国産の過剰米を1万2800円という安値で買いたたき、米価暴落に道を開いた。外米は買い入れても、国産米はわずかしか買わず、しかも安く買いたたく。こんなことではダメだ。
米の生産費は60キロあたり全国平均で1万6500円。これを数千円も下回る米価では、日本農業は成り立たないし、食料自給率向上も見込めないし、農業後継者も育たない。
市として国に備蓄米を買い入れ、余剰米を市場から引き上げて、価格暴落を防ぐ手立てをとるよう働きかけることを求めたい。
「国は、コメ買い入れも含む
緊急対策を」 市
産業建設部理事 戸別所得補償により影響額は緩和される。米価変動部分で確実に所得補償してもらえればよいが、国の予算補正は依然不透明。今回の過剰在庫が相当量であることを考えると、市としてはコメ買い入れも視野に入れた緊急な対策を国として実施していただきたい。
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