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核兵器のない平和な世界へ
平和行政の推進を
9月議会一般質問より
9月議会一般質問が14日に行われ、砂田喜昭市議は1問1答方式で次の4項目の質問をしました。
@ 平和市長会議に加盟したことを受けた平和行政の具体化について
A 米価下落対策を国に働きかけよ
B 中学生まで医療費を無料に
C 市民活動サポートセンターなど、施設の設置条例における政治活動排除の問題について
今週号では平和行政の推進・具体化についての質問と答弁を紹介します。
小矢部市
「平和市長会議」に加盟
砂田市議 私は今議会での提案理由説明を、感動をもって聞きました。小矢部市が「平和市長会議」に加盟し、市長が8月6日の広島での記念式典に参列されたと知ったからです。「世界各国の都市と力をあわせて、核兵器のない平和な世界の実現に取り組んでいきたい」との市の決意には、全面的に賛成します。
原爆写真展などで
核兵器廃絶の市民意識の喚起を
砂田市議 「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」は、その目的として「核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、もって世界恒久平和の実現に寄与しようとする」ことを掲げています。
そこで私は、小矢部市も、この立場から平和行政を積極的に推進する4つの提案をしたい。
@原爆写真展をクロスランドや道の駅など公共の場で開催すること。
A原爆被害者の体験を聴く会を開くことも大切。
B中学生を来年の平和式典に送ることを検討してはいかがか。
原爆写真展は有効
中学生の平和式典参加も協議したい
桜井市長 8月6日に、広島市で開かれた原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参列して、核兵器のない平和な世界の実現に取り組む思いを新たにした。
市民に世界平和について今一度認識を深めていただくためにも、原爆写真展の開催、被爆者の体験談は有効である。
中学生の平和式典参加については、教育委員会と協議したい。(再質問に答えて)前向きに検討させていただきたい。4つの中学校から代表で出ていただくのか、毎年ローテーションを組んでいくのか、ここら辺は少し詰めさせていただきたい。旅費などの問題もあるのでしばらく時間をいただいて調査させていただきたい。
2020年核兵器廃絶広島会議アピールを市民に
核の傘を批判
砂田市議
C今年7月に広島で開かれた「2020核廃絶広島会議アピール」の内容を、広く市民にアピールすることです。特に私が重要だと考えるのは、そのアピールの中で、次のように訴えていることです。
「核の傘に隠れている全政府に対し、軍事並びに安全保障の理念、概念、方針から核兵器の排除、拒絶することを要求する。会議に寄せられた国連事務総長からのメッセージにもあるように、『核軍縮は夢に過ぎないとしばしば一笑に付されるが、核兵器が国の安全を保障し、国家の地位や威信を保持向上させるという幻想こそが、文字通り絵空事』である。」
このことを含め、このアピールをどのように市民に広めようと考えておられるのか。
ぜひ市民に知っていただきたい
桜井市長
「2020核廃絶広島会議アピール」の内容については、ぜひ市民に知っていただく必要があり、「広報おやべ」や市のホームページで知らせたい。
解説 「平和市長会議」
核兵器廃絶へ世界の都市が連帯
平和市長会議は、1982(昭和57)年6月24日、ニューヨークの国連本部で開催された第2回国連軍縮特別総会において、当時の広島市長が、世界の都市が国境を超えて連帯し、ともに核兵器廃絶への道を切り開こうと「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」を提唱し、広島・長崎両市長から世界各国の市長宛てにこの計画への賛同を求めたことがはじまりです。
現在、世界144の国と地域で4144都市の賛同を得ています。富山県では9自治体が参加しています(富山市、射水市、魚津市、小矢部市、黒部市、滑川市、朝日町、立山町、入善町)。
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