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ゆきとどいた教育を
署名1000筆を目標に
みんなの会小矢部が10周年で総会
「みんなの会小矢部(明るい富山県政をみんなでつくる小矢部の会)」が創立10周年を迎え、9月23日第11回目の総会と、あわせて、教育懇談会を行ないました。
会は「30人学級」の要求を含む「子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願」署名を毎年取り組んできました。この声はいまや県民の一致した要求となり、昨年は富山県議会が、国の責任による35人学級を求める意見書を採択しました(ただし義務教育学校のみ)。
また教育費の無償化をめざし、教育費の父母負担の軽減を、毎回要求してきました。そして今年の4月から高校の授業料を初めて無償化させるところまで運動を広げてきました。
総会では運動の成果に自信を持ってさらに署名運動を広めようと、1000筆の集約目標を掲げました。また、日本国憲法をよりどころにして、「自他の敬愛」にもとづく教育により、すべての子どもの「人格の完成をめざす」学校教育の実現をめざそうと話し合われました。
すこやかな成長を願い活発な議論
子どもに生きる力、自主性を
教育懇談会では、小矢部市内の学校でも、それぞれ、「気風がちがう」ことに関心が集まりました。学校もクラスもそれぞれちがった地域や父母・家族に支えられています。ちがった子どもたちがおり、ちがった教師集団がそれを指導していますから「気風がちがう」のは当然です。しかし、貧困化の進行に大きなばらつきがあって、それが、転勤してきた先生たちに「気風のちがい」として強く感じられる面もあるようです。
一方、共通する面もあります。○○タイムなどを設定して、その時間は他のことを一切やらせず、○○の課題を徹底的に追求させたりします。教師が、上(教師)に従順な子どもに育てていることに鈍感になっていたら、子どもが生きていく上で本当に必要な「自主性」が育たず、「自己主張」もできない子どもが育ちます。
先生は「研修漬け」で、子どもといっしょにいる時間が少なくなっています。子どもが真に必要としているものを敏感に感じ取り、授業の展開の中に折り込んだり、行事の指導に活かしたりできる柔軟さは、上からの押し付け「研修」では育ちにくい。先生たち同士の子どもに関する情報交換や自然に生まれる「研修」でこそ育つといわれています。
教育費の負担軽減を
父母から「小、中の『教育後援会費』が町内会で均等割りで集められている。年金暮らしのお年寄りの一人所帯など負担がきつく当るのではないか」などの意見がありました。教職員からは、学校の予算が乏しいので、地域で支えてやってほしい、との声がありました。
また、「『子ども手当』より『給食費の無料化』をやってほしい。給食で栄養を取っている子どももいる。」「月4600円の給食費がきちんと払えなくて困っている親もいるが、子どもや親に給食費の催促をするのがつらい、という教師もいる。」などの意見が出ました。
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