バナー2010年3月14日号本文へジャンプ
砂田喜昭 2010年3月14日更新  
3・1ビキニデー
すみやかに核兵器禁止・廃絶の交渉を始めてください
署名の訴え 小矢部平和委員会

 56年前の3月1日、アメリカは太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行い、第5福竜丸などの日本漁船をはじめマーシャル諸島の住民に大きな被害をあたえました。
 これがきっかけとなって日本国民は、原水爆禁止運動に立ち上がり、3200万筆の核兵器禁止署名を集めました。それまでは占領軍の圧力の下で、原爆の苦しみを文学や歌、映画にして告発するに留まっていたのです。それ以来、3月1日は「ビキニデー」と呼ばれて、核兵器のない世界、非核平和の日本の実現する決意を新たにする日となりました。
 この日、小矢部平和委員会では午前・午後3組を作り、石動町や島、鷲が島地内の家々を訪問し「すみやかに核兵器禁止・廃絶条約の交渉を開始してください」と国連に要請する署名を訴えました。市民は「大統領も首相も『核兵器の無い世界を』と言う時代だから」などと、快く署名に応じられました。31筆集まりました。
 小矢部平和委員会ではすでに300筆以上の署名を集約し、1000筆を目指して活動しています。これらの署名は、今年5月の国連でのNPT(核不拡散条約)再検討会議に提出されます。砺波地方からの代表派遣のための資金準備もしています。
NPTは1970年に発行した国際条約で、184カ国が核兵器を持たないことを約束し、米、ロ、英、仏、中の核保有5カ国は核軍縮・廃絶の交渉義務を負っています。
 2000年の再検討会議では、核保有国は「自国の核兵器の完全廃絶」を「明確な約束」として受け入れました。昨年5月のオバマ大統領のプラハ演説により、世界はいっそう核廃絶の方向にありますが、その後、核抑止論の立場からの逆流も強まっています。
 世界中で市民が声を上げることが求められています。

 トップへ戻る
砂田喜昭(Yoshiaki Sunata)のホームページへ戻る