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視察報告 風力発電 第三セクター鉄道
市議会企業誘致・新幹線対策特別委員会は10月27・28日、茨城県を訪れ、日立エンジニアリング・アンド・サービス社で風力発電について、ひたちなか市でひたちなか海浜鉄道について視察しました。砂田市議も参加しました。
風力発電 可能性は?
小矢部市稲葉山にある風力発電は日立エンジニアリング・アンド・サービス社の出資した会社が運営しています。現在600キロワットの風力発電3機が稼働していますが、今後の増設の可能性を探るために訪れたものです。
地球温暖化対策で、風力発電などの自然エネルギーを活用することがますます重要になります。
世界の風力発電量はすでに1億2千万キロワットで、日本の総発電量の60%にもなっています。
単年度での風力発電の導入量では、世界全体で2700万キロワット、このうちアメリカと中国で54%も占めています。日本は188万キロワット、世界の1・5%に過ぎません。
世界の例からも、風力発電など自然エネルギーによる発電量を電力会社に固定価格で買い取らせる制度に切り替えることがカギとなっています。日本も鳩山首相が国連で温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減することを公約したので、この制度の実現を国に迫るなら、小矢部市での風力発電増設の可能性も開けます。
ひたちなか海浜鉄道
税金投入で運行を維持
ひたちなか市が出資してつくった第三セクター鉄道は、社長が富山県高岡市出身です。
ひたちなか市は鉄道存続に熱意があって、運行費補助を年間3千万円出しています。期間は5年間ですが、年間利用者75万人が使う鉄道に税金を入れることは無駄使いではないと説明していました。大量輸送機関である鉄道に税金を使うことへの理解を広める上では参考になりました。
市民も自治会を中心に「おらが湊鉄道応援団」をつくり、宣伝パンフレットの作成などを自分たちで行っているそうです。
ジーゼルカーの単線運行ですが、全国から集めた古い車両で運行していました。駅舎も大正時代に建てられた木造で、映画のロケにしばしば使われるそうです。テレビドラマにもここしばらくの内に3回も登場するそうで、社長は鉄道への税金投入について「市の宣伝費と考えれば、決して高くない」と力説していました。駅には古い車両がいくつも展示されていました。
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