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砂田喜昭 2009年10月18日更新  
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みんなの会小矢部 教育懇談会開く
学校や家庭で子どもたちはどうなっているのでしょうか

 学力の他にも社会的能力や人間的な情緒の発達に問題を抱える子どもたちが増えています。みんなの会小矢部は10月4日、教育懇談会を開き、現場の先生から子どもたちや学校の様子を聞いて、語り合いました。

子どもと親と教師への応援がほしい  
軽度発達障害の顕在化

苦しむ子ども・
   親・教師
 
 最近、学校では軽度発達障害の子どもが増えている。学力に問題はないが、人と違って何か変なのだ。例えば「生活に必要なことが認識できない。」「こだわりがものすごく強い。」「 友達と一緒に行動できない。」など。
 これらは、障害であって、叱ってもよくならない。普通学級で担任だけでは対応しきれない。
 親は、自分のしつけが悪いのか、どうしたら治るかと一人悩み、うつ状態になる例もでている。それはさらに子どもに影響を与え、悪循環に陥っている。


発達障害には
丁寧な指導が必要
 
 昔は発達障害を個性と受け止める優しさがあり、大人になるまでに、その人なりの成長をし、社会で生きていく力をつけることができた。
 効率本位の今の社会は、このような人を認めない。地域の支え合いも家庭の教育力も衰えている今日、学校が子どもの気持ちに寄り添い、じっくりと丁寧に指導することが必要になっている。養護学校や医師などを含めて協力し合い相談できるようなシステムがほしい。
 子どものころに適切な指導を受けられず、大人になってから引きこもっている人の例もある。


自分で遊べない

 休み時間に誰と何をして遊ぶか自分で決めることができず、クラス遊びや班遊びをすると安心する。
 学校でも家庭でも地域でも管理されすぎ、子どもの自発的な集団が育たず、人とかかわる力が弱くなっている。そして、自分の生活を自分で作り出す力がないことへの不安感、自己否定感などから4・5年になって問題が爆発的に表面化してくることがある。
 ある大学教授は、「表面は問題がないように見えても気をつけてほしい。10年ほど前までは、学生の授業中の私語を困ったものと思っていたが、今はその私語をする力もなくなっている。」と言っていた。
 子どもは自由に考え、遊ぶことが大切。

外国語学習はなぜ英語?

 外国語教育という英語学習が5・6年に週1回ある。教室にいるのはブラジル人や中国人の子どもたち。友達としてかかわりあうためにいま必要なのは、ポルトガル語や中国語。いろいろな文化を持つ人と仲良く関わるチャンスでもあり、言葉の理解は大切である。
 なぜ現実の生活と合わない英語だけなのか。
 ALTとの打ち合わせも大変。


先生の研修で 子どもは自習?
 
  「次の時間は○年生で研究授業なので自習です」こんな声は研究熱心といわれる学校でよく見られます。
 自習にしたり学校を休みにしたりしてまでする研修方法は本当に子どものためになっているのだろうか。
 研究授業をする教師は、一時間の  授業のために莫大なエネルギーを指導案作りに費やしている。これは教師の評価の対象ととらえられる。そのため、その間、研究授業がほかの教育活動より優先され、心が痛む。
 教師は悩んでいる。


変化をもうひとまわり大きく

  政権が代わり「高校授業料の無償化」「全国いっせい学力テストの廃止」など、私たちが粘り強く要求してきた教育条件を改善する動きが出ている。知恵を出し合い、子どもたちの健やかな成長のために教育運動をより一層広げ続けていくことが大切。いくつかの案を出し合った。

 子ども手当より
      給食費の無料化を


 教師は集金雑務の負担が減り、お金をすぐに出してもらえない子どもは肩身の狭い思いをしないですむ。

 安価なスクールバスの校外学習は
    どこへでも行けるように


 富山県内はよくて金沢はだめというのは変。安全や観光業者の問題もあるのかもしれないが、法律でできないのなら学校関係ぐらいは法律を変えたい。    

 30人学級署名
    1000筆集めよう


 先生にゆとりがあると、父母との対話も十分にでき、子どものちょっとしたサインも見逃さずに対応することができる。

 
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