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砂田喜昭 2009年8月15日更新  
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上水道施設調査 市議会産業建設委員会
県水を減らし、自己水を活用するには

 市議会産業建設常任委員会は8月10日、小矢部市の上水道が各家庭に届くまでの施設の現状を把握し、改善点を確認するため、現地視察をしました。
 視察した主な施設は、
子撫川浄水場(県の施設=子撫川水道管理所。子撫川ダムの水を浄化し、水道用水として小矢部市、高岡市、氷見市へ送っている)、小矢部市城山配水池(県水をここで受け入れて市内各地へ配水している)、南部管理所(城山配水池の水をここでポンプアップして蟹谷配水池へ送っている)、金屋本江の自己水源井戸と東部管理所(地下水をくみ上げて桜町配水池へ送っている)などです。


県営子撫川浄水場 
浄化能力 一日6万トン


 子撫川浄水場では、県企業局の職員より、浄水場の仕組みについて説明がありました。子撫川ダムの水を着水井(ちゃくすいせい)で受けて、木の葉などのゴミをとり、横流式沈殿池で水の中のゴミや泥を沈めて取り除きます。その後、急速ろ過池(砂と砂利の層)を通して、沈殿池で取れなかった小さなゴミを取り除き、消毒して浄水池へ送ります。浄水池は地下の施設で、きれいになった水を一時ためておく施設です。
 県の説明によると、この浄水場では、沈殿池・ろ過池が4系統あり、これで子撫川ダムからの水、日量6万トンを浄化できますが、今は水の需要がないので4万トンの水を送っています。
 沈殿池、ろ過池の耐震補強工事は既に終わっており、浄水の水質などを24時間監視する設備の更新をしているとのことでした。

課題は県水と自己水の
 水源の融通を図ること


 県から買う子撫川ダムの原価の高い水を減らして、原価の安い金屋本江の自己水源をもっと活用するには、砂田市議は今後市として、調査、改善を図る課題があると指摘しました。それは、県水を受水している城山配水池と金屋本江の自己水源から受水している桜町配水池の水を融通し合う方法についてです。上水道の需要が急に増えたとき、金屋本江で自己水源をくみ上げて城山配水池の水位を補うのにかかる時間を、いかに短縮するかです。
 しかし、これまでの実績からして、できないことではありません。今から23年前の1986年度には、市が各家庭に送った上水道用水は、一日平均配水量5882トン、一日最大配水量9021トンでしたが、県水の受水量は日量3700トンでした。
不足分の一日平均で2182トン、一日最大で5321トンは金屋本江の自己水源でまかなうことができた実績があります。
 2007年度では、一日平均配水量7477トン、一日最大配水量が9321トンで、県水の受水量は6300トンでした(2008年度から6050トン)。不足分は、一日平均で1177トン、一日最大で3021トンですので、現在の市の施設でもまだまだ自己水源を活用できるはずです。(図参照)


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