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石動駅南土地区画整理事業、計画変更に
石動駅南土地区画整理事業の計画変更が7月31日、市議会全員協議会に報告されました。
上下水道など
市直接発注
区画整理組合の
負担を軽減
この事業は、石動駅南土地区画整理組合が、2008年6月から2016年3月末までの期間で石動駅南地区14ヘクタールの土地区画整理を、総事業費39億2千万円で行う計画でした。主な変更点は、組合が施行する予定だった上下水道、防火水槽などを、小矢部市が直接発注する事業に切り替え、組合の事業費負担を1億6300万円軽くするものです。その他若干の経費の出入りがありますが、組合が負担する総事業費は1億2200万円減の37億9800万円となります。
その結果、地権者が事業費捻出のために無償で提供する土地(保留地)が少なくなります。当初1万2934uを保留地として予定していましたが、約3分の2の8300uですみます。このうち5667uが新幹線用地です。保留地が売れ残って何億円もの借金返済が組合員に求められる恐れは小さくなりました。
計画変更
三つの問題
全員協議会で砂田市議は次の3つの問題を指摘しました。
@ 市活性化・人口増は
空手形だった
今回の計画変更によって、住宅地への売却など市の人口増に活かすとしていた用地が4600uも減ります。これまで市はこの区画整理事業の目的として、「小矢部市の活性化、人口増、商業業務機能の強化、都市間競争に勝つ」(2007年3月議会)などをあげてきましたが、それが単なる空手形に過ぎなかったことを示しました。
結局、多くの地権者にとっては、住みよいまちづくりどころか、新幹線用地、駅南広場、道路拡幅用地を、無償で提供させられるだけに終わりそうです。
A 上水道料金
アップにならないか
計画変更に伴い、上水道の付け替え工事を小矢部市で実施することになりました(8千万円)。砂田市議が「上水道料金の負担に転嫁しないという、以前の市の約束は守られるのか」と質問したのに、産業建設部長は「料金アップにならないよう一般会計で負担するものと考える」と答えましたが、副市長は「今内部で検討している段階で、確認は避けたい」と述べるにとどまりました。
B 県は事務費を
何に使うのか
当初案では、保留地を売却できるまで事業資金を借入するため、その金利負担として1億1400万円を見込んでいましたが、保留地売却面積を縮小したので、その金利負担が1200万円へと、1億200万円も浮きます。
その一方で、事務費を8400万円から1億7000円へと、8600万円も増やしています。当局の説明では、県が指導監督の経費として、その分をもっていくとのことですが、この事務費が実際に何に使われるのか、今後解明が必要です。
事業計画(概要)
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