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砂田喜昭 2009年7月19日更新  
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映画「I彬 こころの軌跡」試写会開く

反戦川柳作家 I 彬 の作品
万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た
手と足をもいだ丸太にしてかえし
胎内の動き知るころ骨(こつ)がつき


本上映は9月5日(土)
 上映時間  午前11時
         午後 2時
         午後 7時
 場所 小矢部市総合会館大ホール
 入場料  1000円


上映実行委員会の発足
 
 映画「I彬 こころの軌跡」の試写会が7月12日、小矢部市総合会館で開かれました。憲法をまもる小矢部の会が上映運動を呼びかけたもので、約30名が集まり、同日その上映実行委員会がつくられました。
 
 I彬とは
 I彬(つる・あきら)は石川県高松町生まれの川柳作家で、本名を喜多一二(きた・かつじ)といいます。昭和初期、日本の中国侵略戦争が開始された頃、反戦の川柳をたくさん作って、特高警察につかまり、牢獄で赤痢にかかり、29歳で死亡しました(1938年9月14日)

今の時代だから「映画にしたい」

 この映画は、I彬の没後70年、生誕100年を記念して、神山征二郎監督により作品化されました。I彬の反戦を貫いた生き様を映画にして、全国に広めたいという地元石川県民の呼びかけに応えたものです。
 主人公には新鋭・池上リョヲマ、I彬を支える井上剣花坊・信子夫妻に、高橋長英、樫山文枝のベテラン俳優が出演します。制作者も出演者もボランティアも鶴彬の生き方に深く感動し、手弁当で完成させました。


平和への思いを
多くの人に

 試写会では、年配の参加者が感想を求められて「私は、戦争は絶対反対だ。戦争は武器を持った兵隊だけが殺し合うものではない。富山の大空襲の後、幼い子どもらの焼け死んだたくさんの遺体を片付けた体験をしたが、戦争とは一般市民をも巻き込むひどいものだ。」と言われました。
 上映実行委員会では、この映画を多くの方々に観ていただき、平和のために生き抜いた詩人の魂をしっかり受け継ぐ運動にしていきたいと呼びかけています。
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