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砂田喜昭 2009年7月19日更新  
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「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書
侵略戦争を美化

「中学校で使わないで」

小矢部平和委員会が教委に申し入れ

 いま来年度の中学校教科書の採択に向け、小矢部市でも岩尾滝の教育センターで教科書が展示されており、学校関係者や一般市民が訪れています。

 明治憲法下の歴史を美化し、現行の日本国憲法を「改正」しようと運動する「新しい歴史教科書をつくる会」が4年前に扶桑社版「新しい歴史教科書」の大量の採択を目指しましたが0.4%にも満たない採択率にとどまり、会が分裂しました。扶桑社版教科書から飛び出した一派は、自由社版「新編 新しい歴史教科書」をつくり、その結果、二つのほぼ内容が同じ歴史教科書が今回の採択対象にふくまれています。
 小矢部平和委員会は閲覧した会員の感想をまとめ、7月1日、市の教育委員会に対して自由社版および扶桑社版の公民と歴史の教科書を採択しないように申し入れました。
 申し入れは、1)日本の歴史を天皇や支配者の物語として描き、民衆の視点が欠けていること、2)先の戦争を「自存自衛」の「大東亜戦争」とするなど侵略戦争を美化していること、3)国民一人ひとりが主権者であることが実に見えにくくされていること、などをあげ、「新しい歴史教科書をつくる会」の流れをくむ教科書は民主的で平和的な国民の育成には不適切、と指摘しています。
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