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砂田喜昭 2009年3月15日更新  
2009 国際女性デー富山集会  3月6日
記念講演
アジアの花たちへの想いを寄せて
           
   
ー戦争と女性の尊厳、そして未来へー
            講師 前参議院議員 吉川春子 さん

 3月8日は国際女性デーです。99年前「パンと権利と平和」を願って世界の女性たちが、コペンハーゲンに集い決めました。今では、全世界の取り組みとなり、国連事務総長からメッセージがよせられます。富山県でも6日に富山市で集会を開き、前参議院議員吉川春子さんが記念講演をしました。吉川さんは従軍慰安婦問題で、政府の責任追及や被害者の母国での調査などに国会議員として先頭に立って取り組まれました。

 講演する吉川春子さん
 
初めて明らかに
 
 恥ずかしくてただひたすら隠すことでしか生きられなかった従軍慰安婦たち。1991年8月、韓国の金学順さんが参議院会議室において実名で証言して以来、フィリッピン、オランダ、台湾、中国の国々でも元慰安婦たちが名乗りでました。
 それまで、従軍慰安婦の存在を国民は知らされていませんでした。知っていたのは、強制的に慰安婦とされた女性たちとそれにかかわった日本人男性たち。

認める、一転認めない

 93年政府は「河野談話」で加害責任を認め、慰安婦の存在は教科書にも載りました。しかし、その後、政府関係者や国会議員の中から「河野談話はまちがっている」などの発言が繰り返され、安部前首相は「強制連行はなかった」と発言しました。

世界は謝罪と補償をと決議

 こうした中、アメリカ議会下院で、カナダで、オランダで、EU議会で、アジア諸国で、国連でと、日本へ謝罪と補償を問う決議や勧告がされました。

いま大事なこと

 慰安婦問題は決して過去の問題ではありません。今も戦争や紛争のおきている地域、沖縄のような外国基地のあるところではレイプ事件が多発し、その後の人生を狂わされています。また、家父長制のなごりのもと、女性だけ離婚後すぐに再婚できない問題や子供の出生300日問題、3人に1人が配偶者暴力を受けている実態など女性の人権にかかわることが今の問題としてあります。日本の社会にまだ根強く存在する女性の人権を軽んずる風潮を克服していくことと、「慰安婦問題」を一緒に解決していくことが、女性の人権侵害を防ぎ、人権を発展させる上で大切です。

解決への提言

最後に、慰安婦問題の解決のためにとして、世界的に評価される映画や本の内容を紹介しながら、3つの提案をされました。

○戦争の被害者意識はもちやすいが、同時に加害責任と向き合う勇気をもつことが大切。
○世界から女性の人権侵害をなくすことは、平和のなかでこそ実現できる。憲法9条は力強い砦。 
○女性の人権の発展は、男女平等を謳う憲法24条を味方として。

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