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砂田喜昭 2008年12月22日更新  
平和的人格教育の推進に関する申し入れ
みんなの会小矢部

 「みんなの会小矢部」(明るい富山県政をみんなでつくる小矢部市の会、代表堀内喜亨氏)は、11日、小矢部市教育委員会に対し、点取り競争に強い「人材育成」ではなく、平和的人格教育を推進する条件整備を図るよう申し入れました。
 文科省の調査によると、07年度の児童生徒の問題行動が、小学校で4割も増えるなど、大幅に増えています。家庭、学校、地域など教育現場の困難が想像されます。
 一方、大阪府知事が全国一斉学力テストの結果を学校ごとに公表するよう迫るなど「競争の教育」がいっそう強められようとしています。また、県内の中学校で、「14歳の挑戦」体験学習を砺波自衛隊駐屯地で実施した例があることも伝えられています。

申し入れを西川教育長に手渡す堀内喜亨氏(左)
申し入れ事項


@人格教育の基礎として、少人数学級をさらに拡大すること。特に35人学級を3年生以上にも実施すること。
A全国いっせい学力テストへの参加を取りやめること。万一参加する場合でも結果の公表を一切しないこと。
B「14歳の挑戦」の体験事業所には自衛隊関係施設を避けること。

これに対して、次のやりとりがありました。

@少人数学級を 
 西川教育長は、教育状況について同じように心配をしている、と共感を示しつつ、「少人数学級」を県が決断するように求め続けている。財政当局や議会が納得するだけの世論を作るように、「みんなの会」もがんばってもらいたい。
 小矢部市は、30人以上の学級に支援講師をつける制度を小学1年生に実施している。議会で砂田議員から2年生にも拡充するよう求められているが財政問題もあり、それだけの人員が確保できるか困っている。来年度は1年生だけで5名必要で、2年生に拡げるとなるとさらに2名が必要だと答えました。     
 西川氏は、最近の児童生徒の社会性の発達の遅れについても共感するところがあるとし、幼児教育の大切さを強調されました。

A学力テスト公開せず
 学力テストについて西川氏は、大阪府知事の発言には困っている。市教育委員会としては公表しない考えだと述べました。

B14歳の挑戦
     自衛隊は不適

 自衛隊法に規定された服務規程や「戦闘訓練」教範の内から、自衛隊が「殺傷すること」を訓練する特殊な場所であることを具体的に紹介しました。
 西川氏は、自衛隊駐屯地 は「14歳の挑戦」の体験 場所としては適当でなく、学校から申し出があったとしても断りたい、と述べました。

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