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砂田喜昭 2008年11月16日更新  
小矢部市 食糧供給基地として重要な役割
食料自給率は154%
農業産出額で県下3位


 小矢部市の食料自給率は154%です。市当局は試算として11月5日、市議会産業建設常任委員会で砂田市議の質問に答えて明らかにしました。
 小矢部市は食糧供給基地として重要な役割を果たしています。2006年農業産出額(市町村別農業産出額ー農林水産省)によると、小矢部市の農業産出額は67億5千万円で、富山市、南砺市に次いで県下3番目の産出額を誇っています(表・参照)。小矢部市では鶏卵をはじめとする畜産の産出額が県下一で29億8千万円を占め、県内での順位を押し上げています。

人口一人あたりでは県下トップ

 小矢部市の農業産出額は人口一人あたりで見ると19万9千円余りで、県内1位です(表・参照)。このことからも、市の産業活性化を考える上で、農業を基幹産業として育成することの重要性がいっそうはっきりしてきます。

市町村 農業産出額 (千万円) 人  口
一人あたり
  (円)
人  口
06年3月末
合計 耕種 畜産
耕種計 野菜 果実
小矢部市 675 377 332 12 1 298 199,168 33,891
南砺市 955 758 627 48 21 138 163,195 58,519
入善町 456 440 386 16 0 16 162,260 28,103
立山町 377 319 295 10 1 58 132,388 28,477
砺波市 652 609 529 21 2 43 132,043 49,378
朝日町 155 148 129 7 1 7 102,162 15,172
舟橋村 22 20 19 x 0 3 78,740 2,794
黒部市 317 284 256 12 2 33 73,444 43,162
上市町 169 154 138 10 1 15 72,666 23,257
魚津市 314 236 175 20 32 78 67,470 46,539
滑川市 226 223 194 8 4 2 66,074 34,204
氷見市 337 306 262 29 3 26 60,211 55,970
射水市 427 413 342 28 10 14 45,029 94,828
富山市 1,525 1,376 1,155 95 70 149 36,482 418,012
高岡市 649 597 493 48 3 47 35,580 182,408


有機肥料による土作りを


 畜産で出された堆肥を、コメや野菜の土作りに活かすことも重要になっています。現在、転作大豆畑に鶏糞を土作り資材として10アールあたり100s散布すれば、市、県より補助金が出されます。稲葉山牧場でも乳牛100頭、和牛(肉牛)170頭を飼育しており、その糞尿680トンを自家処理として牧草地4haに230トン、中核農家の水田に450トン入れています。
 しかし、本格的に有機肥料を使い、土作りをすすめる上ではまだまだ不足しています。生ゴミの堆肥化などの取り組みが将来的に重要になってくると思われます。
 有機肥料を入手するための情報をインターネットなどで公表し、農家に提供することも有効です。


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