バナー2008年11月2日号本文へジャンプ
砂田喜昭 2008年11月9日更新  
長岡市、新発田市 農業を柱にまちづくり
砂田喜昭市議の行政視察報告

 市議会産業建設常任委員会は新潟県で、10月27日に長岡市(グリーン・ツーリズムについて)、28日に新発田市(堆肥活用の土作りについて)を視察しました。


ながおかグリーン・ツーリズム 長岡市

 農山漁村で楽しむゆとりある休暇のことで、都会の人を呼び込み、農村でのふれあい交流を通じて、訪れた人も地域の人もお互いに高め合う事業です。新潟県は、農業公社で各地の取り組みを紹介するパンフレットを作っていました。
 長岡市では、中越大地震の体験を風化させないよう復興と一体となった農村体験に東京の中学生の修学旅行を受け入れたり、夏休みに小学生が農家で民泊し農業体験をしたりする取り組みを行っていました。

長岡市民28万人を飢えさせないことが農林部の責務

市の自給率向上へ


 長岡市の担当者の意気込みを感じさせた説明は、「長岡市民28万人を飢えさせないことが市農林部の責務だ」として、長岡市としての自給率向上に向けて努力していることでした。長岡市の自給率はカロリーベースで87%、コメの過剰作付けを除くと28%だそうです。そこで多様な所得手段への挑戦ということで、園芸・直売・加工に力を入れようとしていました。

小矢部市の自給率は154%
 小矢部市農林課に農林水産省のソフト(地域食料自給率試算ソフト)を使って試算してもらったところ、小矢部市の自給率は154%でした。コメ、鶏卵などで県内で3番目に農業出荷額が多い市だからです。

堆肥を使った土作り 新発田市

 今回の視察で私が一番期待したのは、新発田市の堆肥を使った土作りでした。小矢部市でも昨年より大豆作付けでの地力増進のために鶏糞を入れるようにしていますが、生ゴミの減量化と良質な堆肥づくりのために、ぜひ参考にしたいと思ったからです。

写真は次のページを参照してください。
堆肥を使った土作りを視察、新潟県長岡市 砂田喜昭のブログ

悪臭対策は可能

 小矢部市が以前に稲葉山牧場の牛糞と生ゴミを混ぜて堆肥化する実証試験をしたところ、悪臭がひどかったため、その後、生ゴミの堆肥化を大規模に行う事業を敬遠しています。
 新発田市では、ロックウールを使った土壌脱臭法で悪臭をなくしていました。火山灰土壌であるロックウールを2.5メートル積み上げ、そこに微生物を住まわせてその働きで無臭化するものです。100秒ほどかけてロックウールを通ってきた空気は、ほとんどにおいませんでした。

生ゴミ収集で
    不純物は?


 新発田市でも生ゴミ収集による堆肥化にはまだまだ問題があるようでした。家庭から回収した生ゴミにプラスチックなどのゴミが混じっているため、農家が生ゴミでできた堆肥を引き取りたがらないとのことでした。しかし、堆肥を袋詰めして製品化する段階で、かなりのゴミは取り除くことができるので、農家の理解を得たいと話していました。
 各家庭から写真のようなバケツに入れて、水分を切って、回収しているそうです。家庭から回収する際に分別を徹底してもらうことがカギです。分別を徹底する上でNPOのみなさんにも協力してもらい、現在のところ6地区でのモデル事業として行っており、そこには約2千人の人が住んでいるそうです。

まだまだ足りない   
      堆肥


 新発田市では畜産での排泄物、食品加工会社や学校給食センターからでる残渣、農村集落排水施設の汚泥、一般家庭の生ゴミに、同量の籾殻を混ぜて堆肥を作っていますが、市内7千haの農地のうち堆肥を提供できるのはその1割程度だそうです。ただ、農村集落排水施設の汚泥からできた堆肥については、人糞からできているというイメージから農家に敬遠され気味だという問題もあるようです。

食と農の資源循環型社会づくりへ
施設建設に7,8億円


 施設を建設するのに、用地費を含めて7億円から8億円もかかっているようで、費用の問題も、小矢部市で考える上では一つの課題となります。
 しかし、21世紀の重要なテーマの一つである食と農の資源循環型社会づくりをどう進めるのかという立場から、これらの問題を解決して取り組む必要があると思いました。

 トップへ戻る
砂田喜昭(Yoshiaki Sunata)のホームページへ戻る