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砂田喜昭 2008年9月4日更新  
日本母親大会に参加して
女も男も生き生きと 〜 考えよう、DV・セクハラ
        
          上田由美子

 私は7月25日26日、第54回日本母親大会(愛知県)に参加し、分科会「女も男も生き生きと〜考えようDV・セクハラ・夫婦別姓等」に出ました。
助言者として兼松洋子弁護士が、改正DV防止法とDVの現状について次のように話されました。
 「DVとは、夫や恋人など『親密』な関係にある男性から女性に対する暴力(身体的・経済的・精神的暴力)です。DVの背景には、金と力が男性にある社会の中で、家庭内で女は男に従うという慣習があります。加害者は特殊な男性ではなく様々な階層に存在しており、女性が夫より高収入であってもDVを受ける場合もあり、女性全体の地位が上がらなければ解決できない問題です。被害者に対する社会的支援が必要です。専門職(弁護士等)も認識を深めて、取り組むべきです。」
 参加者からは、DV被害者の支援をした体験や、自身が受けた暴力とその後遺症、高校でのデートDVの広がりを防ぐためDVについての教育をしていること、セクシャルハラスメントや事実婚についても体験などが話されました。
また、一般参加者として吉川春子さん(前参議院議員)がDV防止法を作った立場で発言され、都道府県に行動計画を作る義務を課して実効を図っていると説明されました。
 私は、この分科会の中で、DVやセクハラをなくすことと、選択的夫婦別姓を認める民法改正を実現することが、深く関連しているを理解しました。日本社会が家父長的意識を克服し、憲法の男女平等・人権尊重を文字通り実現するために避けて通れないことであると思います。

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