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砂田喜昭 2008年3月8日更新  
医療費助成制度に 「所得制限」 設ける
3月市議会 議案から

 3月議会に提案されている48議案のうち医療費助成制度について紹介します。新たに所得制限が設けられ、対象から外される方が出ます。富山県が導入したことに市が追随するものです。


やめて!
ひとり親家庭には とくに厳しい所得制限
2割も対象外に


 ひとり親家庭の医療費助成制度はたいへん少ない所得の人も対象から排除される議案となっています。
 母(または父)一人、子一人の家庭では年収がおおむね360万円を超えると対象から外されます。現在対象となっているのは550から560人ほどですが、このうち120から130人程度は、外されます。
 小学6年生までの子どものいる家庭は子ども医療費助成制度で救われますが、それでも中学、高校と出費のかさむ時期にこの医療費助成制度を受けられなくなるというのは、「子育てのしやすい小矢部市」をめざすことに逆行します。
 これで削減される市の負担は150万円ですので、議員の海外視察や特別委員会の行政視察の中止など、工夫の余地は充分あるはずです。

こどもと妊産婦医療費
年収約800万円以上が 対象外


 子ども医療費も10月から小学6年終了まで無料にしますが、所得制限が導入されます。
 対象から外されるのは、児童手当が支給されない方で、養育者(父または母のどちらか)が厚生年金の場合におおむね年収850万円以上、国民年金の場合に770万円以上の家庭です。
 妊産婦の医療費助成制度にも10月から、子ども医療費と同じ程度の所得制限が導入されます。
 なお、妊産婦が市外の実家に帰っている場合でも、小矢部市に住所を有していれば助成対象になります。
 現在の乳幼児と妊産婦医療費助成対象者の約9%が対象外となり、これによる市負担削減は450万円です。

 医療費の
 窓口無料拡大を


 砂田市議 「高岡市の医療機関も対象に」
 市当局 「拡大するよう努力したい」


 窓口無料となるのは小矢部市内の医療機関と砺波総合病院、砺波医療圏小児救急センターです。  
 4日の議案説明会で砂田市議は「せっかく対象年齢を拡大するのだから、高岡市のいくつかの医療機関でも窓口無料にできるようにしてもらいたい」と質問しました。市当局は「拡大するように努力していきたい」と答えました。


重度心身障害者医療制度でも
  対象外の人


 重度心身障害者医療費助成制度にも10月から所得制限が導入されます。対象者が属する世帯の合計所得が1000万円以上の方が対象から外されます。現在の対象者約1千人のうち、外れるのは70人程度と見込まれています。

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