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水道料金、こんども値下げへ
4月使用分より
1立方メートル 5円値下げ
上水道審議会了承
小矢部市は水道料金を1立方メートルあたり今年4月使用分(5月請求分)より5円値下げします。2月25日開かれた上水道審議会で市の提案が了承されました。今後、3月議会で審議されます。
県は小矢部市などに供給している子撫川ダムの県水単価を10円値下げし、責任受水量も4%引き下げます。県水単価は1立方メートル当たり85円から75円に、一日の受水量も6300立方メートルから6050立方メートルに減ります。この受水協定は2008年度から3カ年で、2011年以降は未定です。2010年度が再交渉の年度にあたります。
今回の協定で市の財政負担は年間2980万円助かります。市の値下げ率は2.5%で、これによる市の水道事業の収入減は1200万円です。
署名運動が
値下げの力に
「水道料金の値下げを求める会」(代表 八尾三紀夫氏)では、2003年、2005年、2007年の3回にわたって、水道料値下げの署名運動に取り組み、高岡市、氷見市などの市民団体とも協力し、県企業局や小矢部市に繰り返し要請してきました。
日本共産党は市民の願いにこたえ、署名運動に協力するとともに、砂田喜昭議員が昨年12月議会で道理を尽くして水道料金の値下げを迫りました。県企業局との直接交渉も繰り返してきました。
これらの運動の広がりの下で、自民党所属議員でつくる政友会も昨年9月議会の代表質問で水道料金の値下げを主張し、市議会産業建設常任委員会が委員長報告で「さらに水道料金の値下げに向けていっそうの努力を」と求めました。
市民の強い願いと運動が県や市の政治を動かしました。市当局も高岡市、氷見市など受水団体と共同して、県企業局と粘り強く値下げ交渉を繰り返しました。企業努力としては今後3年間で、5%以上の高利の企業債4億5千万円を低利に借り換え、利息の負担を軽減します。これらの努力が値下げに実ったものです。
しかしその一方、市の一般会計からの高料金対策補助金をルール通りに出さず、3分の1減額しました。2007年度は約3千万円の削減、2008年度以降も2千3百万円以上を削減の予定です。値下げしても依然として、県内では氷見市に次いで2番目に高い市の水道料の現状を見れば、市の財政が厳しいからといってルール破りはいけません。「住んでよかったという小矢部市」をめざすうえでもルールは、守るべきです。
2回の値下げで
月300円安く
県西部で最大の下げ幅
県は2004年度からこの5年間で3回値下げし、合計で1立方メートルあたり20円安くしました。そのうち、小矢部市は2回の家庭用料金値下げで15円を市民に返すことになります。月20立方メートル使う平均的な家庭で300円安くなります。これは計7.1%の値下げで、県西部4市のなかで最大の下げ幅です。
月使用量 |
1980年度 |
1981年度 |
1985年度 |
1995年度 |
2006年度 |
2008年度 |
10㎥ |
1,200 |
1,450 |
1,870 |
2,240 |
2,140 |
2,090 |
20㎥ |
2,180 |
2,700 |
3,370 |
4,110 |
3,910 |
3,810 |
30㎥ |
3,200 |
3,950 |
4,870 |
6,060 |
5,760 |
5,610 |
上水道審議会で
石山忠義氏 市民の気持ちに立って発言
公募委員として25日の上水道審議会に参加した石山忠義さんの感想を紹介します。
市民の願い受けとめ 署名運動
水道料金値下げの署名で市民のみなさんのところを廻っていたら、「水道のおじさん、がんばって」とか、励ましにミカンを下さったり、「お茶を飲んでいけ」という方にも出会ったり、期待の大きさを肌で感じてきました。
次につながる意見も
この署名運動を受けて県が1立方メートルあたり10円下げてくれたのに、市は5円しか市民の水道料金を下げないということに、どうしても納得できず、今日の上水道審議会で市民の気持ちに立って問いただしました。私一人で20分あまり発言しましたが、結論は変わりませんでした。それでも、「水道普及率の向上や漏水対策など、企業努力をしっかりして欲しい」「今度は5円の値下げかも知れないが、将来もっと下げられるように今後も県企業局ともしっかり交渉するように」などの意見も出され、私の言っていたことの一部は審議会の総意となりました。
市民負担軽減にある程度の税金を
小矢部市の活性化、人口増を図るうえでも市民負担を軽減することは大切です。市全体の活性化を考えれば、水道事業は独立採算制だとはいうものの、市民の命と健康を守る重要な公共事業であり、ある程度の税金を使うことは必要なことではないでしょうか。
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