バナー2008年2月3日号本文へジャンプ
砂田喜昭 2008年2月3日更新  
花椿不当解雇裁判
「セクハラ供述 認定できぬ」  
 裁判長が和解協議を提案

 知的障害者の更正施設「花椿」(南砺市)の支援職員だった浅谷敬太さんと友里江さんが、設置法人「渓明会」の行った敬太さん解雇(02年5月21日)の無効と、二人への差別的不法行為に損害賠償を求めている裁判の控訴審(名古屋高裁金沢支部)が大詰めを迎えています。

 昨年末、支援共闘会議の〇七年総会と決起集会が行われました。その中で、坂本弁護士は、直前(12月18日)に行なわれた「進行協議」の内容を報告しました。

 ………裁判長は、地裁判決が解雇を有効と認める最大の根拠とした『利用者Sのセクハラ被害°沛qについては、裁判官合議の結果、認定できない、と判断している。解雇撤回・自主退職、慰謝料支払いによる和解をされてはどうか』と提案した。結局、双方がそれを受入れて、1月28日は第1回和解協議とし、その一週間前までに双方が基本的態度を示すことになった。………
 
 会場に集まった30人余の参加者から、「印象と直感だけで『はじめにセクハラありき』の結論を出した原審に比べて格段の差がある」としつつも、「謝罪はあるのか」、「原点に立ち返って施設運営の改善につながる解決を」など、全面的な検討と慎重な対応を求める発言が続きました。

「花椿」側弁護士
   辞 任

協議で実質進展なし



 今年1月28日、第1回の和解協議が行われました。しかし、被告「渓明会」側は、木田弁護士が辞任して、後任を選任中ということで、施設当事者のみが参加、協議は実質上何も進みませんでした。
 この段階で弁護人が交代するのは普通ではありません。
 なお、第2回の和解協議は2月26日に予定されました。

 トップへ戻る
砂田喜昭(Yoshiaki Sunata)のホームページへ戻る