バナー2007年5月13日号本文へジャンプ
砂田喜昭 2007年9月30日更新  
市内全域水洗化 
いつまでに完成させるか、目標を明確に

市設置型合併処理浄化槽方式の導入を!
下水道問題で砂田市議主張

             9月議会一般質問

 
砂田市議は、9月議会一般質問で「総合計画を見直しているときだからこそ、市内全域水洗化をいつまでに完成させるか、目標を明確にし、市民に夢と希望を与えるべきだ」と質問しました。
 散居村を抱える小矢部市の場合、公共下水道方式だけでやることは市の財政からみてとても不可能です。そこで砂田市議は市設置型合併処理浄化槽方式を取り入れるよう主張しています。


市設置型合併処理浄化槽方式


公共下水道の数分の1で できる


 市設置型合併処理浄化槽方式は、公共下水道方式に比べると、数分の1の事業費でできます。市の試算でも、372世帯1544人の地区に公共下水道方式で整備したら10年間で30億8830万円必要ですが、市が設置する合併処理浄化槽方式では5年間で完成し、5億5800万円で済みます(2005年6月議会での答弁)。長野県下條村での実績でも、公共下水道方式だと45億円かかると試算されたので、村全体を合併浄化槽方式にしたら、6億3千万円で済んだそうです。


下水道特別会計

市財政のたいへんな 重荷に


 小矢部市の下水道特別会計は、市財政の大変な重荷となっています。毎年5億5千万円程度の予算をつぎ込んでいます。下水道特別会計の赤字分をそっくりそのまま一般会計で負担しています。
 下水道特別会計の借金は農業集落排水事業と合わせて167億円で、一般会計の123億円をはるかに上回っています。
 小矢部市は、今後2014年度までにさらに49億円の財源不足になると推計し、行財政改革をもっと進めなければならないとしています。そのときに、下水道特別会計の現状をこのままにしておくことが許されるでしょうか。


将来への心配

下水道使用料が  数倍にも


下 水道利用者にとっても、将来、下水道使用料が数倍に引き上げられることが心配されます。下水道がすでに普及している富山市や高岡市では、下水道使用料の値上げが数年ごとに議論されていることが、マスコミ報道でも知られています。下水道使用料で下水道の維持管理費をまかない、収支のバランスをとろうとすれば、減価償却費を全く見込まなくても小矢部市では3倍近い値上げが必要になります。 (左の、収支バランスの試算表参照)

下水道の収支バランスをとるための試算    2006年度決算より
支出の部 支出の部 収入の部 収入の部
維持管理経費 2億2千万円 下水道使用料 2億1千万円
借金返済の利息 3億9千万円
減価償却費 ゼロ
維持管理経費合計 6億1千万円 収入の部合計 2億1千万円


 ※ 減価償却費をゼロと見積もっても、収支差し引き4億円の不足となり、下水道使用料を3倍にしないと、収支バランスがとれない。


合併処理浄化槽


地震災害にも 強い


 地震災害を考えても、合併処理浄化槽方式の方が、はるかに被害を少なくできます。高岡にある終末処理場までの管路の一部が被災したら、その上流にある小矢部市を含むすべての市町村の下水処理ができなくなります。このことを考えても、散居村に合併処理浄化槽を導入することのメリットは大きいといえます。


砂田市議が主張

「現在の下水道方式を見直し、市設置型合併処理浄化槽方式の導入を」



 砂田市議は、「財政再建のためにも、市民の快適な生活を早く実現するためにも、総合計画の見直しにあたって、現在の下水道方式を見直し市設置型浄化槽方式の導入を強く求めたい」と強調しました。

 市産業建設部長は「特別なことがない限り下水道認可区域の変更をする考えはない。個人設置型浄化槽が地域に広く点在している現状から、あらたに市町村設置型浄化槽を展開するのは難しい。」
 「下水道を取り巻く財政状況は厳しい。平成20年度に策定する新総合計画とともに下水道事業の長期経営計画の策定や事業再評価を行い、新総合計画では効率的な整備と安定的な経営に向けた今後の下水道整備計画年次目標を策定することとしている。」と答えました。

 トップへ戻る
砂田喜昭(Yoshiaki Sunata)のホームページへ戻る