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戦争の残酷さ じわっと胸に響いた
「憲法をまもる小矢部の会」は設立一周年を記念して6月17日、小矢部市総合会館大ホールで「音楽と講演のつどい」を開きました。
前段は千田佳生氏によるペダルスチールギターの演奏と歌。千田氏は小矢部市石動町在住で、県内や北陸はもちろん全国で平和への思いを込めたライブ活動を展開するアーティストです。近年はネパールにも出かけました。
後段はあざみ莇昭三氏による講演「戦争はいつの間にかやってきた …戦争と医療を考える」。莇氏は金沢市で民衆医療一筋に歩んで来た方で、全日本民医連名誉会長でもあり、戦時下で医学が犯した過ちや戦争が健康を蝕む実態を、写真とデータを駆使して訴えられました。
参加者から寄せられた感想を紹介します。
戦争について生きた
学びができた
富山大学名誉教授
中本昌年さん
音楽も講演も胸にじわっとしみ、大人のつどいだと感心しました。 講演のほうに充分な時間を割くというのは大事なことですね。 戦争の話になると、当時幼児だったもの、小学生だったもの、中学生だったもの、十代後半だったものでその感じ方が大いに変わったものになっているということをいつもよく感じるのです。
私は終戦は5才のとき。戦争はほとんど知らないわけです。防空壕に入ったこと、富山空襲のとき倶利伽羅山の向こうの空が真っ赤になっていたこと、夜は明かりが漏れないようにしていたことなどくらいしか記憶にないのです。
2年上の兄は4ヶ月ばかり教育勅語の奉読なんかを経験しているのです。2年の違いですが、戦争についての思いはけっこう異なります。 その意味できょうの講演には戦争について生きた学びができたように思います。
不思議な魅力をもつペダルスチールギターの響き
阿尾多美さん
ペダルスチールギターという楽器をはじめて聞いた。その響きは柔らかいが迫力があり、波の音や風のそよぎにも聞こえ、心のつぶやきやささやきとも聞こえ、不思議な魅力があった。うたごえは味があり個性的な節回しで、反戦のメッセージはそれほど感じなかったが、心にしみるものがあり感動した。
トークのなかで何度か「恩師」高木先生と話し、その敬称の使われ方に人間の誠実さを感じた。
莇先生の講演はスクリーンを効果的に使い、戦争と医療の問題を、ややもすると硬い話を分かり易く展開してよかった。戦争の残酷さをさらりと語り映像とデーターでしっかり心に刻まれた。
心の叫びを聞かせ
てもらえた演奏
やまさん
千田さんの演奏は、心の叫びを聞かせてもらえた気がして、ステキでした。これほど自由に生きている小矢部出身のアーティストがいたなんて。
莇先生の話は事実に基づき、説得力あるもので、私もがんばらねばと思わされました。
過去を次の世代に
伝える責任
堀内喜亨さん
戦争が弱者にどんな犠牲を強いたか、人の命を救うべき医学が、義務を果たせず、逆に生体解剖・実験さえも犯してしまったのはなぜか。
最後に「知らなかったでは済まされないことがある。過去に起きたことを記憶にとどめ、次の世代に伝える責任がある、命と同じように。」と結ばれた。これが莇先生のご奮闘の奥底にあるものなのかな、と思った。
今も再び
「戦争はいつのまにか」
Yさん
戦争で日本の医療はどのような影響をうけ、どのように国民を苦しめたか。731部隊の人体実験、十五年戦争の時代の狂気の時期を医師の立場から問われた。
戦争前夜、教科書の内容が変わったという。
いま、教育基本法が変えられ、愛国心が盛り込まれた。憲法を変えるための「国民投票法案」を強行採決し、「海外で戦争をする国」にしようとしている。
「戦争はいつのまにかやってきた」、今に引き当てた視聴者の胸に響く。
写真は、私のブログで。
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