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砂田喜昭 2007年2月18日更新  
農民連大会 食糧主権の確立をめざし、地域と農業の再生を
 農民運動富山県連合会第19回定期大会が2月11日、富山市で開かれ、小矢部市から3名が参加しました。執行委員の一人に下中の川合政光氏が再選されました。
 農民運動全国連合会の斉藤敏之氏が「食料主権の確立をめざし、地域と農業の再生を」と題して基調講演をしました。
 大会の議論では氷見市の組合員から農民連ブランドのトウモロコシ「きぼう」の作付けで年間売り上げが1億円を超えたこと、戸出の組合員から自分たちで栽培した農産物を加工し「戸出の菜種油」「といでうどん」として販売していること、各地で産地直売所が消費者に大変喜ばれていることなどの報告が相次ぎ、農民連が「生産を担い、活気ある地域づくりの先頭に立とう」とがんばっている様子が参加者に伝わりました。
 小矢部市から参加した辻慶輝氏に報告してもらいます。

在所の団結と農業を続けたい!
 
経田営農組合 立ち上げのきっかけ
  農民連富山県大会での発言   経田営農組合 辻 慶輝

 今年から始まる品目横断的経営安定対策(注)の適用をめぐり、各地で農業を守ろうとする農民が大変な状況になっていることが共通した意見として出されました。根底には食料を限りなく外国に頼る自民党農政があり、その矛盾のあらわれとして消費者も含めた「日本農業を守れ、食の安全を守れ、市場経済だけで食料を見るな」等の声が強まっているとの報告を聞きました。また、問題の多い農政のもとでも当面何とかならないものかと、地域ごとに違いはあるものの、集落営農でがんばっている経験が話されました。
 私は、経田営農組合を立ち上げたきっかけについて、次のようなことを発言しました。
● 町内を守ることが営農を立ち上げる初心であったこと。
● 参加する組合員の負担増とならないため、経費をできるだけ安くすること。
● 月2回の定例会できめ細かい相談と連帯、思いやりを深めること。
● 丁寧な作業管理で質のよい生産を図ること。
● 転作では麦やそばなど状況に応じた作付けにも柔軟に対応すること。
● 機械の掃除を徹底し長持ちさせ、また、道路を汚さず町内に迷惑をかけないこと。
● 怪我をしないようヘルメット着用の義務づけ。
● 無理して規模を拡大しないこと等で一致し、4年ほど経過しました。
 たまたま、オペレーターや機械を修理する方、法律や交渉に上手な方がおられたことが幸いし、何とかやっていますが、今後もいろいろの立場の意見を素直に聞き、営農を立ち上げてよかったと言われるよう努力していきます。

(注)品目横断的経営安定対策とは

 政府が一方的に「担い手」農家の経営面積を決めて(個人4ヘクタール以上、集落営農20ヘクタール以上)、それ以下の農家に対する支援をしない方針を打ちだした。今年度から「担い手」と政府が認めないと、米価の下落に伴う補填や、大豆、大麦などの転作をしても助成金をもらえなくするもの。
 地域で「担い手」とそうでない農家とに差別が持ち込まれ、地域の団結が壊れるなどの心配が広がっています。
 これに対する農民連の基本的な態度と要求は次の通りです。
 @ 品目横断的経営安定対策を中止し、すべての農家を対象に価格保障を軸にした経営安定対策を実現すること。
 A 当面、すべての農家が制度を理解して判断できるようにすると同時に、現場で生まれている矛盾の改善を要求すること。品目横断対策の加入者の要求に耳を傾け、農協などとも共同して政府に改善を要求すること。これは制度そのものを問う運動としても重視する。
 B 加入する条件がないのに無理やり品目横断対策に加入させるのではなく、生産を守ることを最優先した地域ぐるみの取り組みをすすめる。「集落の助け合い組織」を組織し、安全・安心な政策の拡大、加工や販路の確保など、生活と生産、経済の基盤である集落を守る取り組みをすすめること。

 大会ではこの方針に基づいた県内各地の実践がたくさん報告されました。農民連は世界の農民との連帯で食料自給率の向上と地域農業を守るために奮闘しています。


農業つぶしの自民党
 農協が手を貸して農家を守れるのか


 自民党政府の「米改革」によって、今年から農協が「生産調整」を担わされます。この背景には「農産物の輸入拡大」を迫る財界、アメリカの要求があり、自民党・公明党政府も、民主党も積極的に推進・協力しています。
 このもとで農協が、前専務を自民党公認の参院比例代表候補に押し立てて、事実上の農協ぐるみ選挙を展開していることは重大です。
 農協の前専務として食料自給率向上のために何をしてきたのかが問われます。前専務に農家の味方と期待しても、自民党では、郵政民営化に反対した綿貫代議士をも排除して強行したように、農業を守ることができる保障はまったくありません。


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