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砂田喜昭 2007年2月9日更新  
「桜町遺跡周辺整備事業の見直し」 問題
見直しの 基本方向

桜井市長 整備事業費を半減


 桜町遺跡周辺整備事業の見直しの基本方向について桜井市長は1月31日、議員懇談会で「地場産業の育成と市内外への情報発信施設となる『道の駅』の地域振興施設を核として、体験研究施設・展示施設や公園を費用対効果の観点から見直す」と報告しました。

 砂田市議は4点を質問し、桜井市長は次のように答えました。

 @ 「道の駅」については国からOKがまだ出ていないと聞いていたが、補助金が出なくてもやるつもりなのか。
桜井市長 引き続き国土交通省に要望していきたい。
 A 「できるだけ早期の供用開始を目指す」ということだが、当初の平成20年度中に完成させるということにこだわらないのか。
桜井市長 平成20年より遅れる。
 B 「事業の見直しの際には、桜町JOMONパークの活用も検討する」と書いてあるが、現在10年間の借地で活用している施設(桜町JOMONパーク)の土地を買い取るつもりなのか。
桜井市長 借地契約は平成20年までだが、桜町遺跡周辺整備事業の完成が遅れるので、その間、借地契約更新のお願いをしたいと考えている。
 C 大幅な事業費の見直しをするというが、どれだけの規模を考えているのか。桜井市長は選挙の時のパンフレットで、桜町遺跡周辺整備事業を見直し10億円の財源を生み出せばこんなことができると列挙していたが、削減額の見通しはどうか。
桜井市長 整備事業費は半減したい。(見直す前の総合計画後期実施計画では14億円と見込んでいました。)

このほかの市当局の答弁は次の通りです。

● 体験研究施設を見直し、「多目的交流施設」としたい。土器や丸太船作りなどの縄文体験もでき、コンサートなどにも使えるオープンな施設としたい。
● 他の「道の駅」などの利用状況をふまえ、利用者を年間51万7千人と想定している。費用対効果ということでは、整備事業費を半減してもこれだけの利用を見込めるようにしたい。

12月議会  砂田市議の一般質問 から  

 砂田市議は12月議会で、桜井市長が選挙で見直しを公約した桜町遺跡周辺整備事業について6点質問しました。

@ 見直すに当たっては、道の駅・商業施設と社会教育施設と分けて検討すべき。
A 道の駅・商業施設の見直しではどのようなことを考えているのか。
B 桜町遺跡に関する社会教育施設については、市内に散在する施設の活用とあわせ、市民や学校教育での活用に十分生かせるようなことを考えるべきでないか。
C 桜町遺跡には、現在も国道8号線の暫定使用区間で眠っている部分がある。縄文時代の木製品が腐らずに4000年間も残っていたのは、地下水につかっていたからである。今後も地下水位の観測を続け、将来にわたって保存できるように努めるべきでないか。
D 桜町遺跡の展示スペースについては、将来発掘調査が進んだ段階で増築して生かすことができるように、単純な形態の建築物にすべきでないか。
E 遺跡公園の縮小を公約していたが、残った土地を何に活用されるつもりなのか。

これに対する総務部長の主な答弁は次の通りです。

● 「それぞれの施設の費用対効果や施設全体の機能について具体的な見直しに早急に着手し、今年 度中には方向性を示したい。」
● 「地下水位の観測は継続的におこなっており、国土交通省に報告している。引き続きこの取り扱いは協議したい。」

縄文パークを訪ねて
 小矢部市は桜町遺跡周辺整備事業の見直しをすすめています。
 
 日本共産党後援会では2月25日、まだ一度も「桜町JOMONパーク」を訪れたことがないという人にも呼びかけて見学会をもちました。参加者の一人から感想を寄せてもらいましたので紹介します。

自然と共に生きた古代人に思いをはせて

 先日暫くぶりで縄文パークを訪ねました。
 数多くの土器やY字材、生活用品が発見された桜町遺跡は全国から注目されました。当時発掘現場へ何回か足を運び、慎重に一心に土を掘っていらっしゃる作業員の姿に感心したものです。
 それらが復元され、展示されている部屋には多くの土器がつくられた当時の姿をそのままにあらわして置かれていましたが、日用雑器(生活用品)なのにその姿の優美さに、いにしえの人々の感性を感じました。自然に逆らわず自然と共に生きた古代の人々の感性は、機械に頼り自然を壊して当然と思っている現代人の思い上がりに比べ、はるかにすばらしいと思いました。
 縄文パークで川の流れと森に囲まれ家族と楽しく暮らした古代の人々に思いをはせ、悠久のロマンに浸ったひとときでした。




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