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砂田喜昭 2007年4月15日更新  
米の品質向上に土作りを
砂田市議が予算特別委員会で質問


 砂田市議は3月議会予算特別委員会で、米の品質向上のためにも土作りが重要であると強調しました。

土作り助成を
すべての農家対象に


砂田
 土作りに7千円の助成をすることになったが、その対象を一部の「担い手農家」(大規模農家や集落営農組織)に絞らないこと。
当局 地力増進加算の要件として、「担い手農家」が1ha以上の集団的取り組みに助成する。
    大豆または地域振興作物は播種前に、麦は収穫後に鋤込み、堆肥では10aあたり1トン、もしくは発酵鶏糞は150s施用すると7千円の補助を出す。
砂田 同じ小矢部市内の農地で地力増進できる地域とそうでないところをつくるのはまずい。引き続き改善を求めたい。

堆肥に生ゴミの活用も

砂田
 土作りを本格的にやろうとすれば堆肥が足りないのでないか。
     生ゴミの堆肥化をできないか。学校給食や保育所の残滓を活用して堆肥を増やせないか。
当局 過去に牛糞と混合して堆肥化をめざしたが、希望する堆肥ができなかった。メタンガスが発生するとか、温度が低くて充分発酵しなかった。生     ゴミの減量化が進んでいるので、量的には確保は難しい。堆肥に活用するのは難しいのではないか。
砂田 その実験は脱臭装置を作り、1ヵ月かけて攪拌して発酵させるということをやらなかった結果で、お金をかければうまくいく実例はいくらでもある。


個人で土作り すすめる
    Aさんにインタビュー



 田に牛糞を入れて土作りしているAさんに聞きました。


編集部 いつ頃から使っているのですか。
 これで4,5年入れている。10aあたり軽トラックに1台分くらい入れている。300sだろうか。私の使っているのは完熟牛糞で、籾殻を粉にしたもの(ミール)と混ぜてある。1台500円だ。「生」だと、窒素分が多いそうだ。
  春にはジャガイモにも200uの畑に300sほど入れた。秋には大根などの畑にも同じほど使うつもりだ。牛糞を撒いてそのまま耕し、「蔬菜3号」を申し訳程度にやっている。

編集部 牛糞を使おうと思ったのはどうしてですか。
 化学肥料は余り好きでないので、使い出した。ある営農組合の人に聞いたら、牛糞は、地力はつくが、窒素成分が少ないので、化学肥料と併用しないと肥料分が足りないということだったので、併用している。 
  牛糞は効いてくるのが遅いので肥料設計は難しいらしい。

編集部 小矢部市は今年度から、土作りをしている大規模農家に10aあたり7000円の補助金を出すことになりましたが、Aさんのような個人農家は対象になりません。

Aさん
「農政は50年サイクル
今に米を作ってくれという時代が来るよ」


 どうせ、そんなことだろうから、私は国のいうことなんか、当てにしていない。
  農政は50年サイクルで変わっているから、今に見ていることだね。頼むから米を作ってくれということになるよ。
  アメリカでは干ばつで井戸を掘っても水が出てこないとか、世界中が大変なことになっているよ。


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