バナー2006年12月17日号
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赤紙配りに参加して
赤紙一枚で戦場に。
 ついに帰らぬ人に…


二度と再び戦争してはならない


 12月8日は、太平洋戦争開戦の日(昭和16年・1941年)です。アジアの人たちに大きな損害を与え、国民には犠牲を強いた戦いの始まりでした。赤紙一枚で戦場にかり出され、帰らぬ人となった悲しさを思うとき、二度と再び戦争をしてはならないと、毎年この日に赤紙配りをしています。
 参加者8名が、7時10分頃から石動駅頭で、通勤・通学の方たちに赤紙を渡しました。受け取って、じっと読んでいる方もおられました。年配の女性の方に「二度と戦争をしてはいけないとこの日に赤紙を配っています」と言うと、「そうやちゃ、ご苦労さん、ご苦労さん」と何度も言われました。
 心配していた雨もあまり降らず、参加者は元気いっぱい。「もうなくなったよ」と言われたときは7時45分でした。

 先日お会いした母校の大先輩でもう90歳になるとおっしゃった方は、ご主人が連隊から出征するとの連絡を受け、姑さんと二人の子を連れて行き、丁度会うことができたとき、ご主人はしっかりとお子さんの手を握りしめてゆかれたそうです。帰らぬ人となったご主人の写真を仏壇に飾り毎日お参りしていたら、幼い子どもが「お父さんとお話ししたい」と言ったと話されました。
 こんな悲しい思い出を二度とつくらず、楽しく平和である世界をいつまでもと願い、そのためにも行動しなくてはと思います。
     (柴田絹代・野端在住)



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