バナー2006年11月5日号
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 牛久市(茨城)、太田市(群馬)行政視察報告
    市議会議員 砂田喜昭


 市議会総務常任委員会は10月24,25日、茨城県牛久市、群馬県太田市を視察しました。私も参加しましたので、その概要を報告します。

牛久市 行政サービスに対する
      市民満足度調査
    

 牛久市では「行政サービスに対する市民満足度調査」について、視察しました。この調査は2002年度からおこなっており、無作為で3000人の有権者に調査票(アンケート)を送り、回答は1100あまりだそうです。質問は「納めた税金に見合ったサービスを受けているか」とか、あるいは個別政策別の満足度を聞くものです。たとえば「心の教育」の推進を目標に児童生徒の悩みに関する教育相談や不登校児童の訪問の実施をしていますが、これについての満足度を聞く質問は「子どもたちの表情が生き生きとしているか」と問います。答えは「非常にそう思う」から「全くそう思わない」、「わからない」まで7段階を選択するものになっています。
 毎年設問を少しずつ修正しながら4年間実施し、その結果を公表するとともに、市役所の各担当課で活用してもらっているそうです。このアンケート結果を活用している課長は59%、全く活用していない課長が41%いることで、この改善策を検討しているそうです。
 このほかに「自由意見」を書く欄が設けてあり、その結果もすべて公表してあります。05年度分は81ページにもなっており、各担当課でそれを受け止めて検討しているとのことでした。

 調査を市職員の手で実施

 私が感心したのは、この調査をコンサルト会社に委託するのではなく、市の職員が自前でおこなっていることです。そのため経費は41万円あまりでそのうち38万円が郵送料でした。設問の検討から発送、アンケートの集約まですべて4,5人の担当課職員(政策秘書課)でおこなっているそうです。


太田市 行財政改革

 太田市では行政改革について視察しました。
 太田市役所に着いてびっくりしたのは立派な庁舎でした。これには一つの歴史があって、95年の市長選挙の争点となり、現市長が当選して、22階建てで基礎工事が終わっていたものの工事を一時中止して、12階建てに縮小したそうです。
 選挙結果で大型公共事業の見直しが可能だという実例です。

 1%まちづくり事業

 太田市の行財政改革で注目したことの一つは、1%まちづくり事業です。これは、市税の約1%相当(3億円)を財源に、「地域が考え行動し汗を流す」行政と住民のマッチング事業だそうです。地域住民からの提案を、「1%まちづくり会議」(公募委員14名、団体推薦委員10名で構成)で検討し、採択されれば、予算を付けて事業実施となります。たとえば公園を作る提案が採択されれば、必要な材料はすべて市が提供し、地域住民が労力を提供して公園をつくることになります。年間予算は3億円をみていますが、現時点で実際に事業化されるのは数千万円程度だそうです。
 事業採択の基本は、単なる飲み食いはだめで、@住民と行政との協働作業、A地域コミュニティを活性化させること、B特色あるまちづくりを推進すること、C住民自らが考えて行動し汗を流す事業であることの4項目だそうです。

少人数指導に3億円
      これが行革の一つ


 もう一つは、行財政改革といっても、必要な住民サービスの向上にはお金をかけていることです。年間3億円をかけてすべての小、中学校に、小学校では国語・算数、中学校では数学・英語の基礎基本の定着と学力向上をめざして、市単独で講師を配置し、20人以下の少人数指導を実施しています。学校嫌いをなくしたいと言っていました。これを教育支援隊と呼んでいます。この活躍で児童生徒の理解力が増し、学力が向上するといった成果が生まれているそうです。
 ここで学んだことを小矢部市政でも生かしていきたいと思っています。



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