バナー2006年11月5日号
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全国学力テスト
小矢部市は
結果をいっさい公表しないで!

   「みんなの会小矢部」が申し入れ


 北日本新聞9月17日付は、来春の全国学力テストに関する記事「9市町村『公表検討中』 県内自治体 対応分かれる」の中で、小矢部市が南砺市とともに、結果を「公表する」と報じました。  
 このことが「みんなの会小矢部」の教育懇談会でも問題になっていました。

 「みんなの会小矢部」世話人は、10月24日、小矢部市教育委員会を訪ね、全国学力テストの結果をいっさい公表しないように申し入れました。(「いっさい」と付けたのは、「学校名を明らかにした公表は行わない」とする文部科学省の「実施要領」の主旨が、学校名を明らかにしないもののA校,B校などと符号を付けた発表を可とするものだからです)。
 福田總一郎委員長宛の申し入れ書は、学力テストの結果を公表すると、学校間の序列化につながりかねず、子どもの学習がゆがめられる恐れがあると指摘しています。また、「効率」本位の教育制度改革に利用されて教育環境を悪くしたり、点数中心の狭い学力観を助長して子どもの全面発達を妨げたりしてはなりません、と訴えています。
 
市教育長
「公表するかどうか、 教育委員会を開いて検討してもらう」


 対応した西川康夫教育長は、小矢部市が「結果を公表する」と報道されたのは、新聞社の首長宛のアンケートに大家市長が答えられたのを踏まえたものであって、教育委員会としては何の協議もしていないことを明らかにしました。
 参加した世話人が、「類似の問題を事前にやらせたり、特別勉強をしたりして、子どもの学習をゆがめることはないか。1960年代の全国学力テストでは、その対策として、1ヶ月以上も前学年の勉強ばかりしたという学校が四国にあった」と質したのに対して、教育長は「そんなことは困る。まだ時間があるので、公表するかどうか、教育委員会を開いてよく検討してもらうようにしたい」と答えました。
 また、もし公表しないとなると、学力テストそのものへの参加についても、学校現場の意見を十分にふまえて再検討するのが相当ではないか、との申し入れに対して、教育長は、全国テストに参加して、市教委や各学校が全体の中の自分の位置を知ることは意味があると考えており、再検討の必要はない、との見解を示しました。



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