バナー2006年10月1日号
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教育基本法が守られていない!
「みんなの会小矢部」教育懇談会から


 「教育基本法改正案が最重要法案」という安倍晋三氏が自民党総裁に選ばれ、東京地裁が「日の丸・君が代強制通達は憲法19条と教育基本法10条に違反する」と判決した翌々日、「みんなの会小矢部」の教育懇談会が開かれました。
 そこでは学校現場の様子が率直に語られました。そして教育基本法が守られていない、憲法9条と同様に「空洞化」されていることを知らされて、この日本をどうする、の思いがわきました。以下は「30人学級」や「教育基本法の改定問題」の一こま。


◆ 何とか「30人学級」を!


Pさん: しかし何とか「30人学級」にして欲しいですね。児童数80人近くの学年は2クラスですが、水泳実習が大変でした。一人の先生は監視役になりますから、もう一人の先生は一人で80人近くの水泳指導をすることになります。学校には空き時間の先生はいらっしゃらないし、子どもの安全確保も難しくなります。一方、管理職からは教育基本法がこのように改正されます、と資料が流されて、改正が先取りされています。

◆ えっ! 教育勅語のすすめ?

Qさん: 地区の敬老会に参加したら、警察署長さんの挨拶で「皆さんは教育勅語で育てられた人だから、子どもをきちっと守ってやってください」といわれた。教育勅語では身内どうしは仲が良かったとしても、外国の人を2000万人も殺して平気だったのに。戦争に駆り立てた悪い面を見ないで、勝手に美化して押し付けようという動きは、恐ろしい。

◆ すべての子どもにもっとゆっくりと!

Rさん: 教育基本法で言う「すべての子どもが、ひとしく能力に応じて教育され」ているわけではないと実感することがありました。
  私の学校の3年の子どもたち数人は、算数の時間にはどんなことでも「だめぇ」と暴れて拒否反応をするのです。放課後1対1で指導してみると、3年で指導したことはちゃんとわかってくれているのに、1・2年の最も基本になることがしっかりと身についていないのです。「1・2年のここがわかっていなかったら、今できなくなっている」と示してあげたら、やる気を起こしてくれました。1・2年の時にもっとゆっくり教えてあげていたら、こんな劣等感をもたせないですんだことでしょう。

◆ 子どもが がんじがらめに

Sさん: 子どもの犯罪のニュースを見ていると、エネルギーを正しく発散させる場所がないのでは、と思う。子どもが町内で遊んでいない。みんな学習塾に取り込まれている。
Pさん: 学校でも子どもに休める時間が保障できない。たとえば「ボランティア活動」に予算がついてくると、あいさつ運動や募金活動などを子どもたちに呼びかけ、それをチェックすることになる。何でもチェックしているのです、子どもはチェックの嵐の中にいる。
でも、子どもをがんじがらめにすると、親や先生に良い子ぶりをする「演技力」を身につけてしまう。これで良いのかと、思いますね。

◆ 先生にも余裕がない

Rさん: 子どもだけでなく、教師も結果を求められ急がされている。
非常勤講師として少し距離を置いて教育現場を眺められる立場になってみると、運動会などの行事の練習を指導する先生たちは、「鬼」のように怖い顔をしていることに気づいた。休み時間でも、叱って子どもを並ばせている。自分も現役のころはそうだったんだなあと思う。一生懸命なのはわかるが、もっと余裕をもってやらないと、子どもとつながれない。
Tさん: 「大空へ飛べ」では300人もの人が練習に来ているのに、リーダーは和やかで楽しそうだったね。
Rさん: 「大空へ飛べ」では、「練習の過程を大切にしてつくりあげる」という考え方だから、ゆっくり教えればいい。学校では最初から「いつもきちっと」なっている。教師はそのように追いつめられていて、「子どもの立場に立つ」という余裕がなくなっている。

◆ 今の教育問題を解決するには…

Vさん: 教育基本法第6条は、教員は「全体の奉仕者」だと謳っているが、政府が第10条の教育条件整備をおろそかにし、禁止されている教育内容への干渉は強めているために、実際は「お上の奉仕者」になっている。子ども・親など国民「全体」のことを考えた教育活動をすることができなくなっているようだ。「そのために教員の身分は尊重され」なければならないわけだが、これも空洞化されてしまって、教師に教育内容についての発言権がほとんどなくなっている。
教育基本法を守ってこなかったから教育が荒廃したのだ。教育基本法を変えるのではなく、生かすように教育現場を変えなければ、今の教育問題は解決しない。


このほか、「君が代」歌詞の意味の指導、富山市が計画している自由学区制、小矢部市の小中学校統廃合審議会答申、小矢部市の学力テスト結果の公表などの問題が次々に論議され、時間が大幅に超過しました。


懇談会終了後「みんなの会小矢部」の06年度総会となり、30人学級の署名を1000筆集めることなど、活動計画と世話人を確認しました。

  
      ◆◇◆◇◆

「30人学級を求める」署名簿は「みんなの会小矢部」代表世話人の堀内喜亨さん(胡麻島206、携帯電話090−8266−0308)に用意してありますのでご活用ください。


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