バナー2006年5月21日号
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小中学校統廃合審議会
「少人数学級で小規模校化の問題も解決できる」 

 
       砂田市議が主張


 第5回小矢部市小中学校統廃合審議会が5月2日に開かれ、大谷中学校と蟹谷中学校の校長先生にも参加してもらい、中学校の教育環境の現状について審議しました。


中学でも
少人数学級が切実な願い


 校長先生から、中学生でも1学級の生徒数が35人を超えると個別指導等に支障があるなどの問題点が指摘されました。
 富山県は小学校低学年で35人学級に踏み切り、小矢部市は小学1年の30人を超えるクラスに補助教員を市独自で配置していますが、少人数学級の切実性は中学校でもいっそう重要になっていることを示しています。

学級減が教員定数減に
専門教科以外を教える先生も


 生徒数の減少傾向が続いており、小規模校では教員の定数が減り教科指導や部活動に困難が生じるようです。
 蟹谷中学では現在(2006年度)5学級ですが、2008年度には4学級に、2010年度には3学級になる見込みです。
 4学級の中学には8名の教員と教頭1人、加配教員1人を加えて合計10人の教師を確保でき、10教科にそれぞれ専門の教員を配置できます。しかし3学級になると、6名の教員と教頭1人で7名の教師しか確保できず、免許教科以外を教える先生をつくらざるを得なくなります。

意見交換


えーっ?「小矢部市には一つの中学で結構」


 審議会ではこれらの現状をふまえて意見交換が行われました。
 「1学年1学級だとクラス替えができず、人間関係がうまくいかなくても解決できない」「小矢部市の人口規模なら中学校が一つでもよいのではないか。福野、福岡でも1中学だった」などの意見が出されました。

「40人学級は先進国で日本だけ。この改善こそ急務」

 砂田市議は「日本の学級定数が40人というのは世界でも異常に多すぎる。世界中の先進国が少人数学級に取り組んでいるのに、日本だけがこれに逆行していたら、日本の将来が心配だ。これを改善し30人学級にすれば教員の定数も確保でき、小規模校化の問題も解決できる。」と主張しました。
 30人学級にすれば、蟹谷中学の場合も2010年度でも4学級で、2011年度には5学級、2012年度には6学級へと学級数が増加します。

国の財政がきびしいから少人数学級は無理か?

 前回の小中学校統廃合審議会で「少人数学級の必要性は理解できるが国の財政がきびしいから、なかなか困難ではないか」という意見も出されましたが、はたしてそうでしょうか。

米軍基地では18人学級が日本の予算で

 米軍基地内の米兵の子弟ための中学校では18人学級が、日本の「思いやり予算」で実現しているのです。自民党政府は日本人の税金をつかってアメリカ兵の子どもを手厚く教育するのに、なぜ日本人のために30人学級ができないのですか。

米軍移転費用に3兆円も出すお金があるなら、それを教育に

 小泉内閣は米軍のグアムへの移転に私たちの税金7500億円をポンと差し出す約束をし、さらに米軍移転費用として3兆円の負担という話も出ています。アメリカ本土に米軍基地を建設するのになぜ日本の税金を使うのですか。こんなバカなことをする政府は世界中を探しても日本の自民・公明党政府だけです。
 私たちの税金は日本の子どもたちの教育にこそ使うべきです。これが学校の規模を考える上でも一番大切なことではないでしょうか。

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