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やめて! 年末年始の保育料 有料化
今年から 1日2000円
新日本婦人の会 無料継続を要請
今年から年末年始に保育所に預けると、保育料とは別に一日2000円が徴収される問題で、新日本婦人の会小矢部支部(阿尾多美支部長)の代表二名は12月13日、再考を求めて市長宛の要望書を社会福祉課長に手渡しました。これには日本共産党の砂田喜昭市議も同席しました。
無料の昨年 延200人が利用
有料の今年 延56人申し込み
年末年始の保育について、小矢部市ではこれまで、それぞれの保育所で希望に応じていました。保育料に上乗せして追加料金を徴収することはありませんでした。昨年の利用者は延べ200名ほどでした。12月8日で希望を締めた結果、今年の申し込みは延べ56人でした。仮に昨年並みの希望があったとしても追加徴収できるのは40万円で、今年は10万円余りです。
新日本婦人の会
年末年始、休みを取れない保護者に支援を!
新日本婦人の会の要望書では、「市立保育所の年末年始の保育を、今年度から市内2ヵ所(石動東部保育所と津沢保育所)において一時保育として有料で行うことについて、保護者から異議が出されています。
今、小売り・サービス業の就業者が増えており、この業種の人は年末年始に休みが取りにくいのが現状です。それ以外の業種でも民間の企業では12月29日、30日は営業するところが多くあります。そのため保育を希望せざるを得ない家庭の負担が重くなってしまいます。
子育て支援として、ぜひ今年度も無料にして下さい。」と述べています。
社会福祉課長
「来年は今年の経験をふまえ、検討したい」
社会福祉課長は有料化にした理由について、年末年始に保育所を利用しない家庭との不公平感の是正をあげました。ここに至る経緯について「保育士の数に余裕がなく、このままでは365日、保育所を開いていなければならなくなる。」「これは市民とは何の関係もないことだが、保育士のけがや入院が相次ぎ、9月、10月頃からどうしようか検討してきた。」と述べました。また、今度のことで保護者から二,三、お叱りの電話があったことにも触れ、「来年は今年の経験をふまえ検討したい」と答えました。
年末年始の就業者の実態をわかって欲しい
要請した後で参加者は感想を話し合いました。
A 「不公平感を口実にしていたが、預ける必要があるから預けているのに、それを口実にするのはよくない。」
B 「職場の実態を役所の人はわかっていないのでないか。」
C 「年末年始を休めなくて、保育所に預ける人に低所得者が多いのでは。大企業や公務員は年末年始をきちんと休めるけど、サービス業の人に低賃金の人が多いし、一人親家庭なんかも子どもを預けないと、働けない。」
B 「元旦から初売りなど、これまでなかったことだ。」
A 「労働組合が労働条件を改善する取り組みが弱まっているからね。」
C 「国が派遣労働を解禁し、短期雇用が増やされ、労働者を使いやすくしている。働く条件が変えられていることに対応して欲しい。」
結論として、参加者たちは「来年以降のことは検討するとの回答だったから、若い世帯が住んでいる団地を訪問してもっと意見を聞きましょう」と話し合いました。
要望書を手渡す新日本の会小矢部支部の阿尾多美支部長(中央)、上田由美子事務局長(左)=12月13日、総合保健福祉センター
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