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病院給食がまずいって?
入院中の食事 どうなっている?
10月から介護保険では、食事費用が保険から外され、利用者の負担となりました。医療保険でも同様の仕組みを政府が検討しているという報道があり、それでは現在の食事療養費の制度はどうなっているのかと、北陸中央病院の医事課を訪問し次の説明を受けました。
決められた食事代で給食を提供
入院時食事療養費は1日につき、1,920円です。それに次の加算がつきます。暖めて出すなどの特別管理で200円、糖尿病や腎臓病などの特別食については350円、食堂で食べる場合50円、複数の献立で選択できるとき50円です。病院ではこの療養費で毎日の調理をしているそうです。
これらを合計した金額から1日の自己負担額780円を差し引いた金額が、保険者(国、市町村、健康保険組合)から病院に支払われます。低所得者(市町村民税非課税者及び免除者)には自己負担額の減額制度があります。減額を受ける場合は早めに保険者への届出が必要です。
北陸中央病院では直営で調理
食事は管理栄養士が献立を作り、北陸中央病院では外部委託ではなく、職員が調理しています。
治療食のため、味付けは薄味
特別食は全体の30%ですが、治療食であるため味付けなどは好みどおりにはならず、あまり食べられない方もあるが、そんな方には栄養士が1週間に1度お話を聞くことにしています。選択メニューは、朝と夕に週3日実施しており、これを食事療養費の枠内で調理しなければならず、そのため食材は同じで、たとえば煮るか焼くかなど調理方法を選んでもらいます。
食材の地産地消は困難
食材は地元業者が市場で仕入れたもので、国産だが必ずしも地元産とは限らず、米は富山県産コシヒカリだとのことです。療養費の枠内で食事を提供するためにはなかなか地元でとれた農産物を提供するのは困難とのことでした。
そのほか、厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」により、食中毒予防に努めているとのことです。
医療法改悪の動きに警戒が必要
入院中の食事の実際を聞き、栄養、安全、好み、食事環境などに配慮されていると感じました。しかし、来年法律が変わり、1日2,000円以上の費用を全額自己負担となれば、安心して入院できなくなります。病院での食事は治療の一環であり今後ますます重視される傾向にあります。私たちも関心を持ち、政府に医療法の改悪をさせない運動を引き続き強める必要があると思いました。
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